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欧米のゲームではなぜゾンビが受けるのか?

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皆さんは表題のような疑問を持ったことはないでしょうか?

何か明確なエビデンスがあるわけではないのですが、こうじゃないかということを書いていきます。

■死体を残すか残さないか

欧米でFPSなんかを作る時には死体を消さないように求められることが多いです。

なんでか聞いてみたことがあるのですが「そっちのほうがリアルだ」という回答でした。

この「リアル」という言葉が曲者で、日本人がそう思うのと欧米の人が思うリアルは違うんですよね。

考えてわかるものでもないので、仕様で悩んだら都度聞いちゃうのがいいと思います。

もともと日本のゲームだと死体というか、倒した敵は消しちゃうことが多かったと思います。

表示数の問題もあるので。

PSのころはそれが続いていたのですが、PS2のころから海外でも売りたいゲームになると消さないようになっていったかと思います。

■その割には

死体を残して、それに攻撃できるようなゲームはZ指定になります。

海外だと「MATURE」といいます。17歳以上対象。

死体を残せと言われるわ、それを攻撃できると「MATURE」になるわ、どないせいっていうんだと最初は困惑していました。

そのうちFPSとかだと「MATURE」になっていないとあんまり売れない、ということで死体を攻撃できることが前提でゲームを作るようになりましたね。

※でもそういうゲーム作りをしていたことが、子供世代のゲームの任天堂独占につながってしまったのかなあと思います。

死体いじりができたらZ指定という考え方は、もともと日本にはなかったというか気にしてなかったと思います。

■宗教上の理由?

日本だと死んだら火葬ですよね。

キリスト教の考えが強い国だと土葬文化のようです。

日本は基本仏教で死んだら輪廻転生ですが、キリスト教だと復活になるので死体を残さないといけないのです。

そのあたりで死体に対しての神聖度が違ってきているのではないかなあ。

攻撃が普段できないタブーに挑戦しているので、特別な感情につながっていて、なおかつ規制にもかかわるのでしょう。

■で、ゾンビですよ

ただゾンビにすると死体ではなくて、ゾンビとして扱われます。

宗教上の問題もクリアできて、なおかつ特別な感情も満喫できると。

映画でもゲームでもゾンビ物が人気なわけはそういったところにあるのではないかと思います。

日本人だとゾンビに想いれがある人は少ないのであまり感じないかと思いますが、改めてそう言った目線で見てみると面白いかと思います!

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