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スケジュールを破たんさせないゲーム開発とは

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傑作とそうでないものの制作手法は別だと思うんですよ。

私が傑作といっているのは、ボリュームもクオリティも最先端のゲームのことを言っています。

常に傑作を作りたい、ってそれは無理ですよ。傑作を作りたいのであれば雇用をコントロールするところから初めて、何年も採用した人たちを育てて初めてできます。

会社である程度のヒットを出して、開発やりながら経営もやって、採用も頑張って、採用した人の教育も頑張って、傑作はそこで初めて挑戦できるのです。

「面白い」だけのゲームは作れると思いますよ。

そこに意味はあると思います。テトリスなんかは私が言っている「傑作」には当てはまらないでしょうが、素晴らしい作品です。

今回は傑作ではないほうのゲーム開発の話です。

■お弁当理論

わたしはよくゲームをお弁当に例えます。

ゲームを作るときに「傑作」を作っていないのであれば、まずは大まかにお弁当を埋めるような作業をしなさい、って思います。

乱暴な言い方をすれば、お米を炊いて、半分詰めて、梅干しでも真ん中に置いたらもう5割完成なんです!

ゲーム制作に当てはめるのであれば、ゲームエンジンであったりベースとなるゲームがあってそれのガワ替えならすぐでしょう。

まずはそこで埋める割合を稼ぎなさい、といいたい。

5割以上に詰めても大丈夫であれば、6割でも、7割でもいいんです。

後は付け合せのサラダは定番のものを載せればいいじゃないですか。

レタスを洗って、トマトをのせて、ポテサラのせて、何なら漬物も載せて。

これから中華にするか洋食にするかわからないのに何で漬物乗せるんですか!コンセプトがずれるじゃないですか!ってお弁当だからいいんですよ。

で、そこまでいって初めて主菜を何にするか考えればいいんですよ。

鶏肉が安いならから揚げ弁当でいいし、この間もから揚げだったなあと思ったらチキン南蛮でいいじゃないですか。

豚肉があるなら生姜焼きかハンバーグで、牛があるなら焼肉弁当になる。

ゲーム開発ってそうやって作るとちゃんと期限通りに完成するんですよ。

なのにまず主菜から考える人が多すぎる。

ごく一部の人が主菜のことを考えていればいいんです。ほかの人たちは淡々と何弁当にしても大丈夫なように作る!

■なんでこんな話をするのか

こっちの記事を読んで、そうだよねえ、と思ったからです。

無駄にGAFAの逆をいくな...というお話|深津 貴之 (fladdict)|note

先週、電通さんのスタートアップのアクセラレーションと、W venturesさんの投資先メンタリングをやりました。その両方で話したことの補足。 GAFAの作法に 無駄に 逆らってはいけないよ。GAFA級の複数企業が同じ施策・設計をしていたら、よほどのファクトがない限りは従うのがオススメ。 GAFAってのは、Google, Apple, Facebook, Amazonのことですね。 ...

みんなオリジナリティのあるサービス設計をしすぎ!
しかも、必要ないところで!

そうなんですよ。ゲーム制作においてもオリジナリティがあるのは主菜だけでいいんです。それも焼肉弁当なら焼肉のたれをどうするか、っていうところ位なんですよ。

オリーブオイルで自家製のタレを作り始めたりしない!焼肉弁当が食べたくて買っている人を戸惑わせるようなことはしない!

■予定通りに進むゲーム開発は

まずは自分を不自由な状態にしていくところから始めます。

これは以前のゲームと共通のものをつかう。デザインデータのつくり方はこのつくり方、○○はできるけど○○はできない。

そうやって不自由で固めたところでやっと自由な取り組みが始められるんです。

その状態だと自分の作りたいものが作れません!というひとは、そもそもそうじゃなくたって作れませんよ。

車を作るときには、独自規格のネジから作らない!

そうです、基本は変えずに動くものを作る。動くものを作った後から変えていくのはスムーズに進みます。

動くものがあれば、改良の途中で締切が来てしまったとしてもそこでリリースすればいいじゃないですか。

こうやって聞くと夢も希望もない感じがしますが、独自規格のネジから作り始めて1年の開発期間が3年くらいになるのなんてざらです。

1年が3年なら取り返しがつきますが、3年が10年になることもあります。1本目終わって10年経っているのはしんどいですよ。

■価値のある開発とは

価値のあるゲームって、「面白いこと」だと思うんですよ。

ユニークであることはある意味価値があると思いますが、面白くなくてユニークなものは価値がないように思います。

あと「面白いんだけど理解されないもの」もつらいですよね。

食べた人が何弁当だかわからない、ってその人次から買ってくれなくなりますよ。

ゲーム開発は何年もかかるものなので、自分ならではのものを作りたいのはわかります。

ただ、おなかをすかせた人にそれを満たすものを作れていなければ本末転倒だということは覚えて置いた方が良いと思います。

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