CGWORLD 2021年4月号まとめ

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■大解剖『進撃の巨人』The Final Season

回を追うごとにシリアスさ、ハードさが加速している本作。原作漫画の醍醐味をアニメとして、いかにして描くのか? 今回は、MAPPAが目指す“CGと作画の一体化”をキーワードに、主立った工程ごとにその取り組みを紹介する。

テレビアニメシリーズ『進撃の巨人』The Final Seasonの紹介。
正直あんまり興味もわかないしCGWORLDとしてやる意味があったのかな?
進撃の巨人ファンにはうれしいのかもしれないけど。
CGを作るうえで参考になったところだけをピックアップして紹介していきます

・Character & Color scheme 巨人の設定、モデル制作&色彩設計

モデルの出来は素晴らしいですね。
単純に造形がちゃんとしているのと、テクスチャが作風をとらえている。
一昔前のアニメCGによく見られた残念感は全く感じられないが、モデルとテクスチャが素晴らしい以上の見どころがないのはつらいなあ。
色調をしっかり決めてから作る、色変更はAfter Effectで行うと決める、というのは何気に参考になる情報。
何か新しいことをやることは重要だけど、基本的なところが抑えられていないと元も子もない。

・Background art 背景美術

背景は素晴らしい。
素晴らしいけれども、素晴らしい背景をかける人が描いた、以上の情報がないなあ。
正確なレイアウトを実現するため極力3Dモデルを起こしてレイアウトしている、ってそりゃそうでしょうという。
見栄えのいい背景はどのような観点で作るのかとか、世界観が表現される背景とは、とか知りたかったかな。
絵としては素晴らしいけどCGとしてはありきたりというか…。
モデルを用意して後はカメラアングルだけ凝ってしまえばそれなりに見栄えの良い絵は作れるからなあ。
ただそれをとがめる理由はないし、3Dモデルがなくても自分で書けてしまう人は素晴らしいけど大事なのはアウトプットが素晴らしいことだから。

・Character animation CGアニメーション

原作の見栄えの良いシーンを参考にそこを原画として置いていく。
それを逆算してタメツメを調整していく。
これも原作の良さを引き出すいい方法だけど、アニメならではの表現という所は少なくなるのかな。
原作の良さを引き出し、開発手法としては安定しているので時間が限られているテレビシリーズということであれば正解なのかも。
ゲーム制作も効率を求められるので、この辺りは参考になる。

重さを表現するためには、ゆっくり動かすのではなく、構図で重量感を表現することが重要です。例えばハンマーを振り下ろす動作を描くとしたら、振り下ろしの初動に対してハンマーの重心が後ろに残っているポーズをしっかり描くことです。

このあたりのタメツメの知識はアニメーターならでは。最近のゲームは等間隔に割ってしまう人が多いのでこのあたりの知識を身に着けてほしい。

・Composite & 2D works 撮影&2Dワークス

劇中の新聞とか作っているのか!
こういった技術を持っている人はゲームでも少なくなってきました。
昔はデザイナーに「やって」といったらやったことがなくても適当に仕上げてくれたんですよね。
最近のデザイナーだと「やったことがないから無理」とか「どうやって作ればいいのか教えてください」になっちゃう。
いや試しにやってみるからできるようになるんですが。
グラフィックの知識もデザインの知識も必要だから、それなりにハードルは高いんですがね。

■HOT STUFF:トヨタシステムズによるLEXUSビジュアライゼーション

自動車をCGに起こす重要性は年々高まっていますね。
もうCMでもカタログでもCGですよ。
CGなら車体を下から見たりもできますし。
ゲームディレクターは簡単に自動車モデル作ってよ、とか言いますけど「どういう時代背景をもつか」とか考えられないとそこだけかっこ悪くなったりします。
生活に根差しているもののデザインこそ、ちゃんと見て自分の作品にフィードバックさせないといけないので、こういった特集は参考になりますね。

■Game Graphics Studio:「ニンジャラ」

うちの息子もプレイしているニンジャラ。
てっきりバンダイの作品だと思い込んでいたのですがガンホーさんの作品でしたか。
MOタイプのゲームということを考えると、ガンホーさんの得意分野ですかね。
世界観の作り方もモデリングもかっこいい。
世界的に売り出しても行ける感じもありつつ、どうしてもニセ任天堂ゲーム感が消えないですね。
この辺りは吉と出るのか凶と出るのか。
昔KONAMIで「エルビッツ」というゲームが出て、すごく任天堂のゲームっぽいと評判になったんですよ。
でも出てからも評判が悪いわけでもないのに売り上げは伸び悩み。
任天堂っぽいゲームは任天堂から出ないと売れないんですよねえ。

ゲームの作りとしても内容としても文句の付け所がないですけどね。
だからと言って売り上げにつながるかどうかは別問題、というのはエンタメの難しいところです。

■アニメCGの現場:ヨルシカ『春泥棒』MV

いやあ、何これ出来がわるい。
前回の『正しくなれない』のMVもひどいと思ったけど、もうこういうレベルの物しか予算的に作れないのか。
具体的には犬と花びらの形状や動きがひどい。
犬は動きが滑って見えて最初から萎える。動物のモーションは難しいんだからできないならやめとくとか、アップをやめるとか、最初に持ってこないとかすればいいのに。
この花びらは何ですかね、厚みやたわみがないんですかね?
花火と桜の木がライトアップされているところはきれいにできていたかなあ。
うまくできているところを最初に持ってくるだけでも随分と印象が違うかと。

■総評

うーん、なんていうんだろ。
今回のCGWORLDひどい。
確かに本当に必要な特集なんかは、書籍の形式でないとまとまりませんよね。
とはいえその導入的なものを紹介するのが本誌が得意としていたところだと思ってたのですが。
参考になるな、もっと知りたいな、という情報が全然ありませんでした。
人気のあるコンテンツを取りあげれば、それなりにアクセスは増えるのでしょう。
それでもちゃんと良いもの、取り上げるべきものを選別していかないと本誌の存在意義がなくなってしまいますよ。

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