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【地獄の宴の始まり ゲーム業界お仕事マンガ】『チェイサーゲーム』第36話 ラストリコード(3)感想!

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さあ、今週の更木さんですよ!

更木さんも何か考えがあってこういう態度をとっているのかも、と思っていましたが各種コメントを読む限りただの悪役なんですかね?

そう思わせておいて実は…という展開もあるかと思いますので、油断しないようにしたいと思います!

それでは早速感想です!

■ZIGAエンタテインメント

ZIGA社に関しては思いっきり架空の会社ですね。

あまりモデルといえるような会社すら実在しないかと。

実際ゲーム会社の統合は難しいんですよー!

どうしても会社ごとに文化が違って、だからこそ違う会社だったりするので。

両社の良いところを継承して、ということは難しくどちらかがどちらかを飲み込むような感じになることが多いです。

で、それも文化的に良い方が選ばれればいいのですが実際は売り上げが高い方に合わせる感じになります(断言)!

それが納得できずに辞めていってしまう人は多いです!

■ほんとですか?

ボスバトルの会議場面から話がスタートしています。

タツヤが仕様変更案に関して話をしていますね。

実際こうやって決定権を持った人が集まって、方針を決めてから開発作業を本格化させることが多いです。

ここで決まったことを後で覆すことが多くなると、まるで信用されなくなります。

まあ作業進めてみたら想定と違っていた、ということは少なくなくそれを放置するわけにもいかないのでしょうがないのですが。

だからこそちゃんとここで考えて、もしうまくいかなかったらここで方向転換をしましょう、というところまで決めて進めることが多いですね。

そして更木さんが「ほんとですか?」というコメントで決定事項にするのを止めています!

まあこの場面だけのことでいえば、ここで止めるのはそんなに悪くないのですよ。

どっちかというと「いいです」といって作業を進めた後で、「これだめじゃない?」って言いだすほうがギルティなので。

■なんかぴんと来ない

似たようなこと言ったことあります(笑)

でもこのセリフを言うのであればもっと悪そうに言わないとだめですよー。

このセリフを言うということは作ってほしいものを「言語化」できていないということなので。

魚川さんも「具体的に言ってくれないと改善のしようがない」と言っており、その通りなのです。

でも更木さんは引きませんね!

これはこれでそんなに悪くない態度なんですよねえ。会議では黙っていて後になって「だめだと思っていた」とか言い出す人もいるので。

■考えて作るお仕事は皆さんの役目!

うーん、全部が全部間違っているわけではないですね。

どうやって開発をスタートさせたのか?というところによります。

場合によっては「ゲーム開発やったことないけどお金なら出せる。面白いゲーム作れますという会社さんとならくんで開発費を出せます」という前提でスタートされる企業さんもあります。

でもZIGAエンタテインメントはちゃんとしたゲーム会社っぽいですからね。

なかなかそれだと通じないかと。

■スケジュールとお金

穴井さんがスケジュールおよび予算に関しての言及をしていますね。

まあ普通はここで妥協点を探ることになります。

更木さんくらい強気に出てくることはマレです。

でもマレがよくあるのがゲーム業界(笑)!

下記のような条件で強気に出てくることがあります。

①開発元の原因で開発が遅れている

②前回のプロジェクトでやらかしている

③何度も発注していて、会社同士の関係を悪化させられない

③は実際あんまりないんですよ。

そもそも悪い会社なら継続して仕事受けないものですし。

①と②はどうしようもないことで、割と発生します。

①に関してなのですが、直前にやっているプロジェクトの終了予定日が当初より遅れたりしてなることがあります。

というかほぼ毎回そうなります!

ゲーム開発の終了が予定通りに終わることはまれで、それはすぐ後のプロジェクトに大きな影響を与えます。

先にどちらかの都合で遅れが出ていると、後々強気に出られても断りにくくなるんですよー。

あと②も困ります。

発注が2回目以降で、その前に発注したプロジェクトで問題を起こしているという場合ですね。

例えば「大きく期日を超えてしまった」とか「リリース後大きなバグが発覚した」とかですね。

その場で損害賠償なんかは請求しずらいものですし、実際払えないしもらえないものなのです。

そういう場合は「次のプロジェクトで穴埋めします」、という形で次プロジェクトが始まることがあります。

こうなるといざとなったらプロジェクトを断る、ということがやりにくい。

でもまあ更木さんの場合は、①~③のどれでもなさそうはなさそうですね。

■松山さんを呼ばないで

そりゃ呼ばれると困りますねえ。

どういう風に困るかというと、相手会社の偉い人がこういう状況を知った時には自分の会社の偉い人のところに話が行くからです。

逆に言うと現場通しで話をしている段階だと、上の人に話が行くことは極めてまれです。

さらに言うと、偉い人同士の話になるということは本当に最後の手段ということなんですよ。

伝家の宝刀を何度も抜いているとまずいです。

確かにプロジェクトを行うたびにそういうイベントが発生するディレクターは、無能扱いされる可能性はありますね。

なんやかんやそういった問題をどうにかするのがマネジメントする、ということなので。

とはいえ相手があることでほぼ運なので3度連続で発生しても、本人悪くないということがあるのも確かなのですが。

ZIGA社の守田さんが「落としどころを見つけないと」と言っています。

実際この守田さんの立場は結構つらいですよ。

自社のほうに問題がありそうだということはわかっている。そうなると上に報告しないといけないけど直属の上司を批判することになるし…。

さらに自分自身の評判や信用にもかかわってきますしね。

頑張れ、守田さん!

■ごはん行きましょう

そして何も決まらないまま夕方になり、ご飯に行ってしまうと。

まあ毎回だとつらいのですが、一緒にご飯に行くのはそれなりに良いことかと思います。

実際それで仲良くなるとよいことのほうが多いです。

変ななれ合いが生まれるのはよくはないのですが。

特に福岡に行ったらご飯食べに行きたくなるでしょうねー。

私は福岡行ったことがないので、同じような状況で仕事終わったあとにご飯にけないとなると悲しいなあ…。

接待する方でもされる方でも何度か経験あるのですが、いいものを食べさせてもらえることがほとんどなので本当にうれしいです!

頑張っててよかったなあと思う瞬間でもあります。

でもまあ海外出張でも、行けない時はいけないものです!

仕事のほうが大事ですからねー。

海外出張なのになんでファーストフード食べながら仕事しているのかと、なったことは何度もあります。

■さあ次回はどうなるのか

開発的には全く進捗のないまま36話は終わってしまいました!

次回は開発で振り回される話ですかね。

しばらく読む方にストレスがかかるような話が続きそうですが、それがひっくり返ったときのカタルシスはたまらないですからね!

これからの更木さんの活躍からも目が離せませんね!

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