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把握するという話

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世界で何百万本と売れたゲームの開発に携わったことがあります。

その時の役割はプランナーだったのですが、当時のボスに口を酸っぱく言われていたことが「ちゃんと把握しなさい」ということでした。

当時の自分は同期の中で一番早く出世していたし、まあ自分のやっていることに自信がありました。

周りもそう扱ってくれることが多かったですし。

ただそのボスの前では怒られる怒られる。

なぜならこの「把握する」ということが甘かったからです。

ボス「○○ステージの設置アイテムってどうなってる?」
私「私の担当ステージではないので担当者に聞いておきますね」
ボス「なんで把握してないんだ!ちゃんと把握しなさい!」

最初は理不尽だなあと思いました。
でも自分の担当じゃないからわからない、じゃなくわかるようにしないといけないんですよ。

・自分の担当以外のステージも理解する
・そうするとゲーム全体でどういったコンセプトになっているかわかる
・コンセプトがわかると担当外のステージの仕様を理解するのが早くなる
・変なステージ仕様があればすぐに気が付くようになる

ここまで理解するのが把握なのです!
最初は大変なのですが調べることを続けているうちにどんどん他の仕様がわかるようになり、全体の仕様がわかるようになり、そうなると本質的な改善ができるようになります。

そのチームでは仕様の質問は誰かプランナーを捕まえて聞けば、その人が知っている人に聞いてきて答えてくれました。
自分の担当じゃないから○○さんに聞いてください、ということがなかったですね。
質問されたことは答えられないのは把握していないということ、その状態を改善するために調べれば自分で説明できるようになるからそうなるわけです。

この状態になっていると開発の進捗がどんどん良くなります。

個人的にプランナーであれば、自分が知らない仕様があることは恥じゃないかと思いますね。

その状態でなんで自分の担当部分の仕様が考えられるのか?

知らない状態で仕様を作っているのであれば、いい加減にやっているといわれても仕方がないと思います。

ソーシャルゲームを作っていた時の例も話してみましょうか。

ガチャで仕様的な障害が続いたことがあったんです。障害を出さないためにやって効果的だったことは、中に入っているアイテムの把握を完ぺきにすることでした。

・どんな絵柄のカードが何枚入っているか?
・そのカードのパラメータは?
・レアリティと割合はどれくらいか?

全部言えましたね。暗記しようと思っても無理ですよ。ちゃんとどういったコンセプトでその編成なのか、そのパラメータなのか、を理解しているから覚えていられるんです。

これが把握する、ということです。

自分はガチャのデータを実際に自分でも作ってみていたので、どういった作業になるかも理解していました。

それがあったので作業見積もりも間違わなかったですし、改善提案も妥当だったと思います。

まあ自分は部下には「把握する」ところまでは望まないですね。こうすると結果効率が良いよという話くらいはしますが。

大変だし、把握できるようになろうと思うよりも理不尽だと思う確率の方が高いことも理解できますし。

でも高みを望む開発者を目指すのであれば、是非「把握する」ということを心がけてみてください。

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