書評:人を惹きつける技術 -カリスマ劇画原作者が指南する売れる「キャラ」の創り方

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小池一夫さんの「人を惹きつける技術 -カリスマ劇画原作者が指南する売れる「キャラ」の創り方」を読みました。

小池さんの漫画自体はあんまり読んでないのですが、劇画村塾出身の方は板垣圭介先生であったり西村しのぶ先生であったり好きな人が多いのです。

それらの先生にどのような教えがあったの?ということの一部でもわかるのではないかと思い購入しました。

感想として非常にためになりましたね。
読みやすくもあるし、ゲーム作りにも役に立つ情報化と思います。

では参考になった部分を活用方法も含めて紹介していきます。

■第1章 はじめに ヒットクリエーターが学んだ「キャラクター」のつくり方とは

人を引き付ける、という題名ですがほぼ全編キャラクターの大切さ、どうやって構築するか、という内容になっています。
第1章はなんでキャラクターが大事かという説明ですね。
コンテンツを作っている人には既知の部分かと思いますが、新人さんなど慣れていない人への説明として使ってもらってもいい内容かと思います。

いちいち説明が簡易な言葉で書かれていてわかりやすいんですよね。
キャラクターとは「見る者の心を動かす存在」という説明が、特にすばらしいと思いました。

■第2章 ヒットするキャラの「三角方程式」

キャラクターのつくり方が具体的に書かれています。
・主人公には「弱点」と「オーラ」があるといいですよ
・ライバルがいるといいですよ。ライバルには「欠点」と「カリスマ性」があるといいですよ。
・引き回し役がいると話が展開しますよ。コンビで作るとより魅力的になりますよ。

という内容なのですが、詳しくは本文を読んでみてください!
今後私の作るゲーム仕様書では、このあたりの内容をチェック表にして、キャラクターごとに記載するようにしたいと思います。

■第3章 ヒットキャラが持つ「九カ条」

「三つの願い」
「癖」
「しぐさ」
「物(持ち物や乗り物)」
「噂」
「謎」
「状況」

を設定するとより深くキャラクターを設定できる、という話をされています。
7個じゃん、と思うかもしれませんが後二つは
「魅力的なセリフのつくり方」と「キャラクターの立て方」について記載されています。

このあたりも自分でキャラクターを作る際には、ちゃんと設定していきたいですね。
これが抜けてしまうと、行動に矛盾が生じやすくなるような気がします。
他人に台詞作成を頼む際にもよい資料になりますね。

■第4章 キャラを魅力的にする「プロファイリング」

プロファイリングと書いていますが、実生活の中で気にしていると良いことについてお話しされていますね。
キャラクターを立てることに役立つことと、キャラクターを立てる際に気を付けていることは実生活でこんな風に役に立ちますよというお話が書かれています。

■第5章 キャラクター創りの丸秘テクニック

この章ではどう仕事をしていくかというお話が書かれています。
銀の弾丸的なことではなく、コツコツやるためにはどうすればいいか、的なお話が多いですね。

個人的にコンテンツ作成のコツは基本的なことをできるだけたくさん積み上げることだと思っているので、納得できる内容が多かったですね。

・アイディアは組み合わせるとよい
・小池先生自体がどうやってネタを見つけたのか

というはなしが得にためになりました。

とりあえず内容紹介としては以上になります!

小池先生のような大先生の本なのにすぐに役立つ内容がたくさん書いてありびっくりしましたね。

やはり教えるということが良い影響を与えたのですかね。

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