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【リーゼントは死語なのでしょうか……。 ゲーム業界お仕事マンガ】『チェイサーゲーム』第33話 クロス・アウト 感想!

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様々な波紋を読んだであろう魚川編が終わり、ここからはタツヤ編ですね。

ちなみに「リーゼント」ですが、最近話題の「今日から俺は!!」があるじゃないですか。

あれは増刊サンデーで1988年9月から連載が始まっています。

もうその時点でリーゼントはその界隈の人たちであっても絶滅しています。

リアルタイムで読んでいて三橋がリーゼントとかじゃなくて金髪にしていたのを、そうだよねと思って読んでいた記憶がありますから。

32年前の時点で古いのですから、今の若い人が知らなくても当たり前です。

とまあそのあたりは置いておいて本編の感想に入ります!

■ランチ

美園、藤井、池脇の3人がランチをしていますね。

開発の現場では男女かかわらず、お昼をこうやってワイワイ食べる人たちは一定数います。

「外に食べに行く派」、「お弁当派」に別れていて、さらに「一人で食べる派」、「複数で食べる派」に分かれる感じですね。

まれに食べない人や、あと仕事しながら食べる人もいます。

私は新人のころからずっとご飯の時間も仕事するか勉強するかゲームするかでした。

でも業界でも有名な上司についてから変わりましたね。

その人はお昼休憩と仕事はきっちり分けていました。

それでいいんだというのと、ゲーム関連だけでなくいろんなことに興味を持たないといけない(それこそ食事だってということです)ということを教わりましたね。

今はできれば複数で、お昼を食べに行きたい派です。

実際は金銭的と健康面のことを考えてお弁当ですが。

40代を過ぎて自分で選んだランチを食べていると確実に太ります!気をつけましょう!

■凡人

タツヤと同じくシニアの美園さん美人ですね。

セリフらしいセリフは初かな?

タツヤの新人の頃の印象を凡人だと言っていますね。

個人的には新人の頃の様子を聞いて「うへっ」って声が出ました。

アニメーターとして能力がギリギリって、よく思い出しましょうタツヤって学生時代役割的にプランナーですよね?

CC2さんを落ちてそこからアニメーターの勉強を本格的にしたんですかね。

もしそうだとしたら1年かそこらで、入社できる凡人レベルまで行くのって本当にすごいことなんですよ。

■就職浪人

就職浪人をしていたというところでまたも苦笑ですよ。

私も1年間就職浪人をしています。

しんどいですよ!生まれて初めてどこにも所属していない状態になるのです。

就職浪人は新卒に比べて有利なことなんてい1個もありません!

結局私は1年の就職浪人でも決まらずゲームの専門学校に行くことになるのですが。

タツヤは精神的に相当タフになっていると思いますし、どうしてもCC2さんに入りたいという気持ちがすごいですよね。

■狂気

個人的にタツヤに感じているのは狂気です。

常にくるっている人は狂気を持った人ではなくただのおかしな人です。

普段は普通の人なのに、ブレーキを踏むところで踏まない人には狂気を感じます。

就職しないで就職浪人して、プランナーだったのにアニメーターに転向する、というのであれば狂気ですよ。

ゲームを作り上げるということに関してまともだとやりきれないところがあります。

ゲームは基本作りたい人が作っているので、ここまでやればいいだろうという作業点がかなり高いところにあります。

それを超えることができると面白くなるのですが、普通の人が普通に作業してここまでだってくじける地点より先を目指さないといけないのです。

みんながつらい、もういいだろう、と言っているところで「まだダメだ」といえないと面白くならないわけですね。

それって狂気が必要で、なのでそういうものを持った人じゃないと面白くできないんですよ。

タツヤがそういった狂気を見せてくれるのか?というのが私が一番興味を持っているとこです。

■プランナー

ちょっと漫画とは少しずれた話をします。

かなり問題発言をするのですが、ゲーム業界に就職したいのであればゲーム専門学校でプランナーを選ばないほうがいいです。(個人の感想です)

まあこれまでにも何回か本ブログで書いているのですが、専門学校のプランナーは評価が難しいです。

たまにアルバイトに来ているような学生さんの就職相談に乗ることがあるのですが、プランナー志望の子にはこういっています。

プランナーは就職活動で見る限りでは能力がわからない。もしあなたが本年度全就活生のプランナー志望の中でトップの能力を持っていたとしても就職できるかどうかはわからない。

プランナーってそういうものなのです。

反面デザイナーやプログラマーであればちゃんとした能力があればわかりますし、どこかには決まるものです。

最初の就職活動をしていた時は私もプランナー志望でした。

私はプログラマーとして就職した後、割と大手の会社で早めにディレクターになっています。

その会社には10年以上いましたが、自分以上に早くなった人を見なかったのでそれなりに適性があるほうだと思います。

そういう人間であっても選ばれないときには選ばれないのです。

本気で就職がしたいのであればプログラムかデザインの勉強をして、そちらでゲーム会社に入り込みましょう。

プランナーみたいなことがしたいのであれば、入社した後でいくらでもできるようになります。

私が面倒を見た新卒のプランナーで一番出来がよかったのは大学でアメフトをやっていた子でした。

ゲーム自体はそんなに詳しくなかったですが、コミュニケーション能力が高く、精神的にタフでよく気が付く。

どんな仕事をしてもうまくいくようなタイプですね。

でも、そういう子が10年後いいゲームを作っているか?というとまた別問題になるんです。

面倒を見ていた子で10年後一番結果を出したのは、入社当初はパッとしなかったけど一つのことに執着して作業をすることができる子でした。

入社時に求められる能力と、入社後10年の段階で求められる能力がガラッと変わるのもプランナーの特徴です。

それでもディレクターになり自分の作りたいゲームを作るということの一番の近道はプランナーになることなのも事実。

正解があるわけではなく自分の責任で取捨選択しないといけないのです。

■次回以降の展開

魚川さん編では久井田さんの退職という事件があってそれを主軸に話が進んでたじゃないですか。

今回のタツヤ編ではそういった縦軸にあたるものがまだ見えてきていません。

入社時の苦労話とかが見れるのであれば私としてはうれしいのですが。

就職浪人をしたタツヤがどのように採用されたのかがわかれば、CC2さんに採用される参考になるかもですね!

期待していたタツヤ編、続きを楽しみに待ちたいと思います!

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