コナミと小島監督どちらが勝ったのか?
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こちらの記事に関して個人的な感想を。
どちらが勝ったという話ではないと思うんですよね。
コナミのような大企業からすると、何年かに1本大ヒットを出すクリエーターというのは扱いにくいんですよ。
そのゲームが出ない年に売り上げが大きくへこむことになりますから。
ゲーマーはそれでいいじゃんと思いがちですがたまに売り上げがアップするより、利幅は小さくても右肩上がりのほうが株価はアップするんですよね。
前年比から落ちると株価って下がっちゃいますから。
小島監督の作品であれば年間の売り上げ計画に載ることになりますし、仮に開発が遅延するようなことになれば株価に大きな悪影響を与えます。
小島監督からするとAAAタイトルなんてちょっとしたことで遅延するんだから、それが許されないのは厳しすぎると思うんですよね。
逆にMGS4までは順調にゲーム出していたことがすごいんですよ。
競合するようなビックタイトルはあんなに定期的にナンバリングタイトル出せていませんから。
あと開発チームのメンバーに関して、会社に所属していると給料ってあげられないんですよ。
担当タイトルが売れたら給料が上がる、ということであればみんなそのタイトルをやりたがります。
しかしながら普通の開発員は開発タイトル選べませんからね。
タイトルの売り上げの良しあしで爆発的に給料をアップできない。
優秀な開発者であってもスタートアップ系の会社で1本当てた会社の人よりもらってないと思います。
小島監督のチーム員としても他の社員よりすごい良いもの作っているのに給料がほとんど変わらない、というのはストレスだと思います。
そう考えると切り出してしまったほうがもろもろ都合が良かったんですよね。
巻き込まれた全員が望んでいたかどうかはわかりませんが。
なので結果論ではありますがどっちが勝った、ではなくてどっちも勝ったんですよ。
そもそもコナミ対小島監督の戦いではなく、各ゲーム制作者対ユーザーの勝負なわけですから。