ゲーム開発をしているとプレイヤーの情報を見たり聞いたりすることも多くなります。
その中で面白かったものをいくつか。
■最後まで行かないと気が済まない
ソーシャルゲームなどを作っているとメインストーリーは若干長めに作っておきます。
APなどを消費してメインストーリーを進ませる方式ですね。
自然回復を使用すると最低でも1カ月はかかるように配置することが多いですね。
こまめに毎日プレイしてほしいのでそのように設定しているのですが、必ず何人か最後まで一気にプレイする方がいらっしゃいます。
回復薬なんかを使用してそれを達成するのですが、大体は最後まで行くとやめてしまうんですよね。
課金で回復薬を買って、最後まで進んで離脱。
正直な逃げ目的なのかわからないのですが、毎回副数人いるのでそういう傾向の人が一定数いるようです。
■ファイヤーエンブレム最短プレイ
これは専門学校時代の友人の話。
その友人は夏休み過ぎからほとんど登校しなくなっていました。
お互いに寮に住んでいたので割と顔を合わす機会は多かったのですが、ほとんど部屋から出てこない。
何してんのって聞いたらスーパーファミコン(SFC)のファイヤーエンブレムをプレイしているとのこと。
「朝起きてエンブレム飯食ってエンブレム風呂入ってエンブレム」という彼のセリフは仲間内での流行語になりました(笑)。
有り余る時間を使っていわゆるやりこみ、最短ターンでのクリアを突き詰めていたんですね。
SFCのファイヤーエンブレムは何か行動をするたびに乱数値が変わって、それに伴いクリティカルヒットが出るんですよね。
セーブして攻撃してクリティカルヒットが出なければ装備の変更をしてみてまた攻撃して…それをクリティカルヒットが出るまで続けると。
ある程度まで進むとクリティカルヒットだけでは倒せない敵が出てくるので、それをぎりぎり倒せる範囲までレベルを上げる。
それ以外はターン数が増えてしまうので極力レベルは上げない。
いやあもう職人さんの技ですよね。何が彼をそう出せていたのか。
その後彼はゲームではない普通のプログラマーになりました。
■ドラクエ9やりこみ
これは奥さんの友達の話。
当時ドラクエ9が流行していて私も奥さんも、その友達もプレイしていました。
でその人のプレイを見ていると何か延々と同じような動きをしている。
何をしているのか聞いたら、設定されているすべてのカウントをマックスにしたいとのこと。
ドラクエ9は戦闘回数とか、錬金を行った数とかがカウントされているのですがそれを全部マックスまで上げる作業をしていたんですね。
全部の称号を取る、というのは理解できるのですがどれもせいぜい1000回くらいまでしか称号は設定されていません。
残りカウントマックスまでやっても意味がない。
でもある程度もまでやりこんだので全部最後までマックスにしたいという。
もうこれは狂気でしたね。だって巣の作業でボタンをしすぎてDS壊していてそれでも続けていましたから。
■ゴールがあるとたどり着かないと気が済まない人たち
どの人でも最後が設定されているとそこまでいかないと気が済まないのでしょうね
私がゲームを作成するときには一部こういう人たちがいるということを気にして作成するようにしています。
ゲームの楽しみ方は人それぞれ。
いろんな人に対応できる面白さがあるゲームを作成したいものです