書評:傾物語

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今回は「傾物語」の書評を行っていきます!

ネタバレがいくつか入っていますので、嫌な人は引き返してくださいねー

■「猫物語:白」の前振りの結果は?

前作「猫物語:白」で暦が何かの事件に巻き込まれていた様子と八九寺が次作の話をほのめかしています。

結論から言うと、そのあたりの話はほとんど出てきていません!

というか八九寺テーマの話であるのに八九寺はあんまり出てきていません。

八九寺のお話というよりも、八九寺が存在することの意味、意義といった話になっていますね。

■今回のメインテーマは

暦と忍の新しい関係性ですかね。

忍は弱体後あまりコミュニケーションをとりませんでしたが、この話で一気にそのあたりが解放されます。

今現在どのような能力を持っているのか。

どんなことを考えているのか。

化物語の最後で家出をしたときに何を考えていたのか。

そういったところが描かれていますね。

能力的には万能キャラだったりしますし、あまりにも人間っぽく行動されるとキャラ設定がおかしくなります。

これまでの困難は忍がいない状態で克服したほうが面白かったですし、ここからはいたほうがいい流れになるのでしょう。

■お話としては

かなりSFチックな話になっていますね。

いわゆるタイムトラベラーものになっています。

最初の時を超えるところの導入は面白かったですねえ。

軽い始まりから、最終的に随分と重い話になっています。

タイムトラベルができるとなったら何ができるのか、何に気を付けないといけないのか、といった言ったところがしっかりと書かれています。

タイムトラベルの話はいろいろな作品で取り上げられているテーマではなるのですが、暦のキャラクターや暦と忍のやり取りが絡むことでどんどん読み進めることができます。

西尾先生がいつかタイムトラベル物をやってみたくて考えていたものを出してきたのかもしれませんね。

■最終的には

すでに起きてしまったことをどう受け入れていくか。

うまくいっているものは当たり前に受け入れがちです。ただそれもそこまでの努力で成し遂げられていて、ちょっとしたことで成り立たなくなるものではないか。

だからちゃんと価値があるものなんですよ。

そういったお話になっていますね。

時を戻してもあんまり意味がないですよ、というのが西尾先生の結論なのかもですね。

次作以降は忍の能力が発揮されるような話になっていくのでしょうか?

次作は『花物語』。

神原駿河の話ですね。現状他のキャラクターの躍進もあって若干影が薄くなっている気がしますので、どういった展開になるのか楽しみです!

次巻こそは『猫物語:白』の前振りが明かされるのでしょうか?

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