2020年末に発売予定されるPS5に関するトレイラー「PS5 - THE FUTURE OF GAMING SHOW」が公開されました。
ざっくりとではあるが開発者としての所感を書いていきたいと思います。
■久しぶりにわくわくするトレーラー
あらかじめこれだけのタイトルを紹介できるのはいいですね。
こういったトレーラーを出すのは正直リスクが多いのです。
出す企業としては他のソフトより見劣りすると一気に期待感が減りますし、発表はしたが発売できないということになると下手すると株価に影響があります。
これだけの具体的なソフトが出てくるということは、かなり開発しやすい筐体なのではないかと予想します。
IE4を前提とした開発に対応できる企業が、素早く開発しているイメージです。
そういった流れに乗れていないゲーム会社はどんどん厳しくなっていくでしょうね。
PS2の発売前と同じような雰囲気ですね。あの時もたくさんの具体的ソフトが用意されました。
ただPS2当時は日本に向けて、という印象でしたが今は全世界に向けてに変わっています。
市場としては魅力ですが、求めらえるものは格段に上がっています。
逆にPS3、PS4の時にはそのゲーム機ならではの具体的タイトルは、あまりなった印象です。
ソニー本体のゲームが少ないのは気になりますが、それでもこれだけのソフトを用意できるということは任天堂以外はswitchで発売することに利点を感じていないということです。
ソフトの本数を出したいのであればswitchではなくPS5ということなのでしょう。
switchはどうしても任天堂のゲームが強いですからね。
■シチュエーションを重視
以前AAAのゲームというのは量が価値観だったように思います。
ポリゴン数、マップの広さ、そういった量がすごいものが高品質だと。
PS5に至ってその感覚は変わっていると思います。
量ではなく質、よりわくわくできるシチュエーションを用意できるか、という部分に注目が集まっていますね。
いわゆる「ユーザー体験」が重要ということです。
船上の戦いだったり、都会のビル群でのアクションだったり、大事なのはシチュエーションでそうであればハリウッド映画と同様の流れですね。
いかに魅力的なシチュエーションを考えられるかがポイントになりそうです。
海外向けのアクションゲーム作品を作ると、乗り物を用意することを求められます。
単純に海外の人は乗り物が好きなのかと重ましたが、そうではなく乗り物というのは魅力のあるシチュエーションを生み出しやすいのです。
こういった乗り物に乗ってこういったことをしたい、というユーザーそれぞれの想いに刺さることが多いためなのですね。
■各タイトルについて
・グランツーリスモ7
グランツーリスモはゲームというより試乗体験ですね。そう考えるとゲームの値段でその体験ができるのは安いと言わざるを得ません。
いちいち出かけなくても最新の車のドライブが楽しめるわけです。
内装の確認もできます。
そういうシチュエーションを提供しているのです。
・SACKBOY
進化したマリオギャラクシーシリーズのよう。
おそらくPS陣営としてはマリオギャラクシーシリーズのようなゲームをそろえるというのは課題なんだと思います。
でもこのゲーム見るに、時間の問題かもしれません。
結局機材の優越が大きいと、ソフトの工夫では埋められない差が出ることがあるのです。
マリオギャラクシーシリーズは発売サイクルがゆっくりですからね。
SACKBOYのシリーズを2年サイクルで出し続けることができたら、タイトル価値はひっくり返るような気がします。
・FACE
三上さんの作品ですね。
ちょっと見た目の見せ方が下手なきがします。
東洋のミステリアスさは出せているんですけどねえ。
新海監督のような見せ方だとずいぶんきれいになるわけだから、そういう方向性のほうがいいのでは?
ジャパニーズホラーはこれでいいのかもしれませんが。
日本人は彩度明度の調整があまりうまくないので、そのあたりがしっかり見れるでアートディレターがいないとつらいかもしれません。
■発表作品全般を見て
もうゴリゴリのファンタジーは受けないかもしれないですね。
ファミコンやPSのころはユーザーに想像させたほうがよかったわけです。
画面に映るものはユーザーの創造よりも劣化したものであることが多かったので。
でももう実際に見せられるもののクオリティが上がりましたからね。
そうであればある程度リアリティのある物のほうが、クオリティの良しあしがわかりやすい。
日本だとおばさんやおじさんのゲームはあまり好かれないですよね。
想像してあまり良い感じにならないからだと思うのですよ。
でも実際は割と年配の人のドラマでも受け入れられるじゃないですか。
要はその人に魅力があるかないかなんですよ。
年齢が高い人でも魅力的な人はいます。
デザインクオリティが上がったので、そういったところも表現できるようになりましたね。
海外は映画でもおじさんおばさんが活躍していますから、そこは見習わないといけないところですね。
一方、映像の中に動かし方が下手だとおもうものが結構ありますね。
リニアに動いている。もっとタメツメを考えないと。
効率よく作ると魅力的な動きにならないことがあります。
モーションキャプチャーでも役者さんによって全然演技に差が出ます。
そういったところの良しあしや、良い演者さんをそろえることもゲーム開発において重要になってくるかもです。
あとは若年層に遊んでほしいと思っているようなタイトルも多かったですね。
子供が遊んでくれていないと、未来が閉ざされてしまいますから。
そのあたりを過大に感じてくれているということは喜ばしいことです。
■PS5の制約について
コンシューマの利点は独特のコントローラーです。
たくさん作ることができるので安くできる。
PC用のもので同機能を持つものを作ると途端に割高になります。
なのでコントローラーは独特のものが出てくると思います。
後は容量の問題でブルーレイディスクであってもDLであっても際限なく増やせば負担になる。
そのあたりの対応をどうするのかは今後の注目点ですね。
ネットワーク、VRという用語が出てこなくなりましたね。
実際は対応しているものが多いのだと思いますが。
ネットへのつながっている感はソーシャルゲームのほうが適していたりはしますから。
VRはどうしてもプレイしているときに制約がありますし、ユーザーにとって不向きの人(酔っちゃったりね)もいるのでマスがとりにくいと思います。
■それ以外に気になったところ
cygamesのゲームは出てきていないですよね?
ディライトワークスは?
両社とも利益はよく、かなり前からコンシューマーゲームも出していくようなことを話していたかと思います。
この両社がムービーに出てきていないところが、日本開発の弱点のような気がします。
お金があるところがちゃんと対応しないと、日本の開発がしぼんでしまう。
そういった会社に移って、素早くゲームを作る、そういった会社を社会的に評価する、そういった流れができないと。
ゲーム開発はまだ世界に向けて戦える職種ですから、そうでなくなってからでは遅いのですから。
それでも久しぶりにわくわくするトレーラーでした。
私も早くPS5のゲームが作りたいですー!!