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ゲーム専門学校の進級発表会に思うこと

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来年度新卒の採用活動がそろそろ本格化します。

今は調度各ゲームの専門学校で進級発表会や、卒業制作展が行われていることが多いかと思います。

それらにいくつか参加してきましたので、思ったところを記載しておきたいと思います。

あくまでプログラマの採用を踏まえた話であるということをお断りしておきます。

■新卒採用においての進級発表会の位置づけ

卒業生のはみません!

この時期の卒業生は大体進路が決まっていますからね。

大体は次の年の最終学年の人たちの作品を中心に見ます。

学校によって直接勧誘することは禁止されていたりします。

禁止されていないにしても、ここで強く勧誘するのはよくないと思います。

まだ学生さんであれば、プロの開発者さんはそれなりに恐怖対象です!

しっかりと落ち着いた状況で受けるかうけないかは決めてもらわないと、変な禍根を残すことがありますよ。

せっかく採用活動しているのに、マイナスになるようなことはしちゃダメですよね。

■見る側(企業)が準備しておいた方がいいこと

学校説明会を予定しておくといいと思いますね。

大体前年度末位に学校に説明会を行いたい旨を伝えておくと、進級発表会の後あたりに説明会を行うことが可能になります。

説明会というのは専門学校へ行って、会社説明を行う会です。

その後生徒さんの希望者がいれば彼らの作品の論評を行います。

そこで生徒さんが希望し、会社側も良い評価が出るのであれば選考に移る感じですね。

進級発表会の際に良い作品を見つけたら、その作成者の学生さんに「○月○日会社説明会があるから、よかったら受けてみてね」といえばいいのです。

これだとスマートですよね。会社説明会がないとこのあたりでバタバタします。

学校で説明会を行わないにしても、企業説明会に参加する予定がある、自社で希望者に対して説明会を行う予定がある、というところで対応することも可能です。

今年度たくさん作品を見せてもらいました。そこで気を付けておいた方がいいところを書いておきます。

■まず第一に「作品は完成させましょう!」

そんなに気張らなくてもいいです。スタート画面があって、ゲームオーバーがあってちゃんとゲームとして成り立っていれば完成といっていいです。

それでもそこまで進められていない人の方が多いんですよね。

それができない人は、ほぼ評価してもらえないと思った方が良いでしょう。

プロの現場で作業をするということはスケジュールによって開発するということです。

学校の課題程度の作業量でスケジューリングできない人は怖くて採用できないですね。

■ゲームの工夫をみせよう

個人的には「プログラムがちゃんと組める」と「ゲームとして成り立っているものを作成することができる」というのは最低条件になります。

ゲームを作るのがうまくない人は、結果うまく作業を進めることができないことが多いです。

以下のようなところに気を付けるとぐっと完成度が上がったように見えます。

・グラフィックをゲーム特有のものにする

ゲーム内容にもよりますが、直方体や球のゲームはよくないですね。

背景が1色なのも低評価です。

そのあたりっていくらでも対応しようと思えばできるじゃないですか。

できないということよりも、やろうとしていないというところがマイナスポイントです。

・独りよがりなゲームはやめよう

ルールがわかりにくいのは問題です。(あくまで就職という目的であれば、です)

オリジナリティが全くないのも問題ですが、全く理解できないような内容だと評価することが難しいです。

基本はすでにあるゲームをまねることです。それができたその後でオリジナリティを出すのがいいと思います。

当然わかりやすければオリジナリティがある方が全然いいですよ!

■技術を見せる

プログラマーであれば技術力を見せてほしいですね。

「描画関連」もしくは「通信処理」が入っているといいと思います。

作品は2Dゲームでもいいのですが、エフェクトなんかだけでも3Dで作成していると、ぐっと評価が上がると思います。

そのあたりが作品に入っていないと、どのみち面接のときなどに「3Dできる?」という質問が飛んできます。

面接まで行ければいいですが、面接に進ませる人数を絞っているような場合、実際はそのあたりが問題なくできるのにもかかわらずすすめなくなるということもあり得ます。

採用担当の人は会社の中でもそれなりに立場がある人が多いので、時間がもらえないこともあるということは気にしておいたほうがいいですね。

あとはできればアクションゲームの方がいいでしょうね。非リアルタイム系のゲームはどうしても作るのが簡単です。

AIとかが凝っていても、実際にしっかりとできているかどうかの判断が難しかったりします。

その点、アクションゲームは荒いつくりをしていると如実に表れるので能力に自信があるならお勧めです。

■プランナー志望に関して

プランナー志望のプログラマの子がたまにいます。

うーん、実際難しいですよ。

プランナーの採用はすべからく難しいんですよ。専門学校の子は基本よほどでない限りプランナーで採用しません。

プログラムができるのはアドバンテージですが、それでもプログラマとして採用できる能力の子でないと取らないですかね。

プランナーとして採用できるのは基礎学力が高くて、作業能力が高い人になります。

それを開発者が判断するのって難しいんですね。普通に良い大学に行っているような人を選びがちです。

良いディレクターになりそうな人と、プランナーとして採用できる人は全く別なんですよ。

良いディレクターになりそうな人は、「これを作りたい!」というものをしっかりと持っている人です。

ただそれを持っているだけの人は雇えないですね。いきなりディレクターにしたりはできないですから。

「基本よほどでない限り」といいましたが、よほどの人っていうのは「これを作りたい!」がしっかりとあって、なおかつ作業能力の高さも示すことができる人です。

それこそインディーズでやっても成功するような人ですね。

企業であればそういった人たちを一時的に雇ったりできますから。わざわざそれができない人を新卒で雇ったりしないのです。

それでも将来の会社の中心として考えたい、と思えるような人であれば採用します。

それがどのレベルを指しているのかは、自分が会社を経営しているときにお金を出してでも採用したいような人物です。

絶対他の職種で経験を積んでから目指した方が良いですよ。

■自分の能力に即して

もったいないなと思うのは、最初の話に戻りますが作品が完成していない人ですね。

どんなエンジンを使用して、どんな手を使ってもよいので完成させてください。

完成しているのであれば採用を検討するテーブルに乗せることができます。

あとは大人とのコミュニケーションをとる経験を積んでおいた方がいいです。

自分の能力を大きく見せる力は、ゲーム制作においてもプラスの効果があると思います。

基本的に伸びる人は質問できる人だと思います。口下手でもしっかりとした質問ができる人は高く評価がされます。

逆にできない人は質問をしてこなかった人だと判断されてもしょうがないです。そういう人はなかなか思い切って採用に踏み切れませんね。

あとゲーム以外のところでへんなウケねらいや、シニカルさを出すのはやらない方がいいですよ。

自己紹介写真が面白くて作品が完成していない人なんかは絶対採用しません。

逆にしっかりとした作品ができているのに、自己紹介が簡素だと少し評価が下がります。

やるべき時にやるべきことをわきまえている、素直である、というのは本当に才能だと思いますので。

■本当は

せっかくの学生時代なんだから、もっと自由に思った通りのものを作成して欲しいと思います。

本来は学生時代にずっと自分の作りたいゲームを作成し続けていて、それが評価されるというのが理想です。

実際問題「ずっと自分の作りたいゲームを作成し続けて」いたのであれば、そうなると思います。

でも現実問題やれてないでしょ?

学生時代は遊びたい!というのもいいと思いますよ。

ゲーム開発を仕事にするといっても、すべてをそれに捧げるかどうかは各個人が決めればよい問題です。

であれば工夫しましょう。常に工夫する習慣があれば、いろいろな能力も伸びますから!

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