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日本コンテンツのガラパゴス化に関して

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日本における技術のガラパゴス化の話はよく出てきますね。

主にゲームについての所感を書いてみたいと思います。

■ゲームはガラパゴス化している?

JRPGが流行っていた時には、その傾向が強かったかと思われます。

諸外国でFPSが流行し始めたときから、日本ではやっているものと海外ではやっているものの乖離が出てきたように思います。

まずはその乖離の理由の原因の話をします。

■3Dの見え方

アジア人は欧米人に対して陰影の違いの認識に弱いといわれます。

日本だと明るい蛍光灯が多いですが、欧米の部屋なんかは間接照明を使用していますよね。

あんなの暗くてみにくいと思うのですが、欧米の方には適しているのです。

陰影の認識が弱いとCGの3D表現がとらえにくくなります。

関連がわかりにくいかもしれませんが、陰影があるから物の立体感を認識できるのです、

3DCGを見て立体的にとらえられない人というのはいて、アジア人は比較的にとらえられない人が多いです。

それがゆえにモバイルの2Dゲームのほうが、受け入れられたりするのだと思います。

■想像力から実際の映像へ

ファミコン、スーパーファミコン時代は画面に出てくる画像があまりいいものではありませんでした。

なので想像力で補完するようなゲームが好まれていたのです。

しかしながら現在は想像力で補完しなくても素晴らしい映像表現を画面に表示することができます。

望まれた能力が「想像力を補完する」から「素晴らしい映像を作る」に変わっているのですよ。

その理解ができていないというか、海外よりも遅れているという部分ではガラパゴス化していると思います。

■じゃあガラパゴス化で問題なのか?

今現在のゲームの王道的なところで勝負をするのには、そもそも日本人は向いていないのですよ。

努力したところで陰影表現のところで勝負するのは、あまりいい戦い方とは言えません。

だからと言って全くダメなわけではないのです。

任天堂のゲームなどは世界的に評価が高いわけですし。

リアルに進まなかったところでデフォルメの技術やセンスは日本人は能力が高いんですよ。

そういった分野で戦えばいいと思うんですよね。

ガラパゴス化で問題というよりは、ガラパゴス化を生かしてゲームの特性を出せる状況かと思います。

■これからは

現在のビデオゲームの一番の市場はアメリカです。

これがいつまで続くかはわかりません。

アジアのほうが人口は多くなっていますし、市場の伸び方も大きいです。

アジア市場のほうが大きなマーケットになったとすると、今欧米で作られているゲームのほうガラパゴス化することになります。

それでもFPSを好んで遊ぶユーザーは一定数いると思いますけどね。

流行を追うよりも、今自分ができる一番の表現を突き詰めていったほうが、コンテンツのヒットには近いのですよ!

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