「ますたーあっぷ!」1巻の紹介をします!
ゲーム開発の現場に入れられた新人企画職のギャグ漫画ですね。
主人公の若葉ちゃんが嘘のようなひどい目に合っていくのが面白いですね。
何気に彼女自身は有能なので見ていられます。
ところで本日は4月1日、エイプリルフールです!
私は他人から嘘だろと思うような体験を数多くしてきているのですが、「ますたーあっぷ!」に出てくる嘘のようなシチュエーションが実際にあるのかないのかということを書いていきます!
信じるかどうかはあなた次第です!
■入社直後マスターアップがお仕事
ああ、私も似たようなことがありましたね。
私は1年間くらいインターンしてから入社したんですよ(無給)。
インターンの時に休日も働いていたので入社時に既に代休を持ってたんですよね。
入社式に出て翌日出社したら部長が、一人の先輩が突然やめたからプログラム引継いでくれって。
社員としての初勤務日から残業、GW明けまで忙しくて休日出勤もあって6月くらいに2週間くらいの代休をとった記憶があります。
あ、あと完成しているかどうかわからないプロジェクトを任されたことがあったなあ。
これも担当者が突然休職しちゃって、どこまでできているかわからないからそこから調べてという内容。
雲をつかむような話だったのであれは大変だったなあ。
でもそういう仕事でも1個ずつ進めていくと何とかなるものなのですよ。
大変ランクは高いけど作業難易度としては低めでした。
■ゲーム専門学校の一日講師
本当の新人に行ってもらうことはなかったかなー。
ただ別業界から入ってきてプロデューサーやマネージャーになった人が行くことはありますね。
そういう人に行ってもらってどうするんだろ、と思いますが。
現場で仕事を抱えている人はいけないことが多いので、割と時間の調整ができるそういった人が行くことはあります。
なので学生さんは変なこと言われても全部をうのみにしないように!
私はあんまり行かせてもらったことがありません。
変なこと言われると困ると思われている節があり、若干憤慨しております!
■上司が過労で休んでいる
これはあんまり聞かなです。
私はかなりハードワーカーですが過労で体調がどうにかなったことはないです。
忙しいのは別に大変じゃないんですよ。
大変なのは矛盾したことを要求された時の方です。
大変だけど時間をかけていいのであれば稼働時間が長くてもやれます。
時間をかけるな、必要なものは作れ、というような指示が出ていると精神的にやられていきますね。
ただ上司がいきなりいなくなることはあります。
転職とかですね。
是非にといわれて転職した先の私を採用した開発部長が半年くらいでいなくなる、というのを2回経験しています!
あと人事部長から全社あてのメールが来ていて、読んでみたら「私の業務今日までです、ありがとうございました」という内容だったことがあります。
そのメールも無理やり下についていた人が書かせたみたいで、何も言わずにいなくなる予定だったようです。
それは80人くらいのそんなに大きな会社じゃないですが、そういうこともあります。
ちなみに開発部長がいなくなった会社と同じ会社で、1年しかいなかったのに80人くらい辞めていたなあ…。
■いきなり打ち合わせを一人でお願い
新人にはやらせないかなあ。
でも前にも書いたのですが、昔いた会社の上司が打合せをダブルブッキングする人だったので
・既に別の人と本人打ち合わせ中
・ダブルブッキングした人が打合せに来る
という上位のフォローをよくしていました。
なのであらかじめ説明があるだけいいじゃんって思いますね。
何の目的で打ち合わせに来たのかわからない人と、目的の人がいない状態で打ち合わせだって意外とどうにかできるものです。
■できる人のところに仕事がたまる
ある意味正解である意味不正解。
できる人のところに仕事はたまりますよ。
でも本当にできる人であれば自分で処理するのではなく、下の人にできる形に加工して作業を再分配できます。
なので本当にできる人のところにはそんなにたまりません。
適切な判断は求められますが。
それを表面上だけ見てまねしている人は丸投げとかしちゃうんですよね。
まあそれでも抱え込んで潰れちゃう人よりは有能なんですけどねー。
■開発者が声優をやる
これもありましたね。
でも復刻版を再販しようという時にこれが問題になったことがありました。
本人既に会社を辞めている状態だと、許可を得るのがかなり大変になります。
多少お金がかかってもしょうがないので、この辺りはケチらないほうがいいです。
あまり売れてない声優さんの方に「お忙しいですか?」と聞いてしまったことがあり、「家声優の方は本当に仕事がなくて困っているんです」といわれて私も困ったことがあります。
■ゲーム雑誌の件
ああ、これ本当本当。
シナリオ担当の仁藤先生がもともと本職の方なのか。
あんまり詳しくは書けませんがおおむね本当だと思ってもらっていいですよ。
まあ今となってはゲーム雑誌自体そんなに力持っていないですけどねー。
■企画コンペ
まあよくやるんですけどね。
実際にそこからゲーム化されたことを見たことがないな…。
ゲーム開発はある意味大喜利みたいなところがあると思っています。
お題があってそれに即した最適解を返す、みたいな。
○○という漫画のIPを使って半年で出し続けられるゲームを作れ、みたいな。
実際に求められる力はそちらの方で、自由発想の力を使うところはほとんどないんですよ。
ちなみに私が与えられて答えたお題が下記のものです
・1か月で出来るものを作れ
・3カ月で出来るものを作れ(それぞれ別の会社で合計2回)
私は自由発想だとあんまり自信がないのですが、こういう無茶なお題だとできるんですよね。
■プロデューサー
まあ自由な人が多いですね。
良かれ悪しかれ社長の言いなりだと成立しない仕事です。
だから成功している間は自由にやっているし、何か失敗すると会社を追われることになります。
私も何度か追われています。
私の周りで遅刻する人はあんまりいなかったかなあ、ダブルブッキングする人はいたけど。
でも協業する会社に行ったら、相手側の担当者さんがいなくててんやわんやしている現場には何度も出くわしたのでそういう人も多いのでしょう。
なのでそんなことでは腹が立たなくなってたりします。
ちゃんと後で謝ってくれるのであれば、問題ないことが多いです。
■企画職の仕事はプログラマとデザイナとサウンドがやらないこと全部
あえてこれを一番後ろに持ってきましたが、これ本当です。
でもどうだろう。私が最初に入った会社って企画職いなかったんですよね。
なので自分は「プログラマとデザイナとサウンドがやらないこと全部」をやりながらプログラムもやっていました。
なので「プログラマとデザイナとサウンドがやらないこと全部」だけをやるのであればさほど大変でもありません。
■「ますたーあっぷ!」総評
前にどこかで紹介されていて気になっていたんですよね。
ゲーム開発者版「ハコヅメ」といった感じですね。
上記の内容を読むとこれから仕事を始めようという人には腰が引けるかもです。
でも私はお堅いSEをしていたこともあるのですが、どこの業界でも大変なことは多いですよ。
それを乗り越えられるかどうかって、その仕事が好きかどうかだと思います。
私は業界の中でもかなりひどい目に合っているほうではありますが、その分いい目も見ていますので。
まだまだゲーム開発者を続けるつもりです。
殴られる覚悟があって殴られる分には油断しているときに殴られるよりはましですからね。
ゲーム業界を目指している人は参考に読んでみるといいかと思いますー!