「のだめカンタービレ」が好きだったんですよ。
で漫画を読んで思ったのが、指揮者とゲームのディレクターって似ているなっていうことです。
私はバンドをやっていたことはあるけど、オーケストラはやったことがないのであくまで「漫画を読んで」という前提の話でお願いします。
■どのあたりが共通点か
指揮者はオーケストラの全部を満たないといけないですよね。
もともと演奏していた楽器がピアノだったり、ヴァイオリンだったりするのでしょうがオーケストラの楽器全部を演奏できる人はないでしょう。
それでも全部を見て、バランスをとって演奏として成り立たせるわけですよね。
ゲームのディレクターも同じで、プログラム出身だったり、デザイナ出身だったりするわけです。
それでも自分の得意な分野でないものも、ちゃんと評価して作品として成り立たせます。
■なんでそんな話をしたかというと
最近ゲームのディレクターから「報告を受けていなかったから把握していなかった」、という報告を受けることが多くなってきたのです。
ちゃんと見ろよ、って言いたい。
例えば指揮者がオーケストラの特定のパートを聞かずに、本番直前を迎えることなんてないじゃないですか?
自分の思った通りの演奏をしているかどうかなんてわからないですよね?だったら確認して違っていたら修正してもらう。
わかるまで何度もでしょう。
ゲームのディレクションだって同じなんですよ。
ちゃんと説明したとしても理解されていないことなんてよくあるんです。
それに対して「ちゃんと説明した」だの、「あいつは理解度が低い」だの言ってもしょうがない。
ちゃんと確認していないディレクター本人が悪いとしか言いようがないです。
■なんでそんなことが起きるかというと
好きなところとか、得意なところはちゃんと見るんですよ。
そうでないところを他人に任せてみない人が多い。
任せるのはいいのですが、ちゃんと確認しないと。
本来はちゃんと適切な指示を出すところまでやるべきなんですけどね。
それができるようになるためには、自分が苦手なところ、好きでもないところをちゃんと勉強しなければならないのです。
苦手なところに指示を出して、まあ恥をかくことはあります。
的外れな指示だったり、センスが悪かったり。それでもそういったことを何度も乗り越えていくことで、チームからの信頼を得ることができるわけです。
■ゲームにおける良い指揮者とは
「のだめカンタービレ」の中でミルヒーがSオケの指揮を行うシーンがあります。
演奏者の技術が未熟でも良い演奏をするんですよね。
ゲームのディレクターも同じだと思います。
能力が低い人であっても、良いところを最大限に生かして作品に活用する。
自分自身の作業能力だけで他の人よりも良い結果を出すのは難しいです。
できる人というのは他の人の能力を引き出しているから、良い結果が出るわけです。
自分が作りたいものと、メンバー全員の技量をともに生かすような作品作りをすると他のディレクターが担当するよりもよい作品になるでしょう。
理想(こういうものが作りたい)と現実(メンバーの技量)は、違うことがままあります。
そういった場合でも、良い作品にする技術や知識を持った人が指揮者であってもゲームのディレクターであっても重要ですよね。
あの人が指揮をするとチームが魔法のように鳴り出す。そんな風に言われてみたいものです。
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