私は仕事の説明をしていると「話していることがわからない」ということをよく言われます。
面接とかで「論理的ではない」といわれ、チーム員に説明するときは「何を言っているのかわからない」、と言われるわけです。
最近そんな経験を持つ人対策用の広告がよく出ていますよね。
じゃあ私の表現方法が悪いんじゃん、という風にいわれそうなんですが、反面プレゼンとか外部の会社さんとのやり取りはうまい方だと思います。
コンペなんかはほとんど負けたことないですし、取締役を説得しないといけないようなプロジェクトも何個も立ち上げています。テレビ局の人や出版社、プラットフォーマーなんかとの付き合いでも頼りにされることが多いですね。
何が起きているかというと、成功しているコミュニケーションの時は資料を用意していて、していないときは資料を用意していないんですよね。
チーム員に説明するときも簡単な資料作ってそれを見ながら説明すると「よくわかる」といいます。"話している内容全く同じだったりするんですけどね!"
面接も最初にパワーポイント渡して自分のアピールポイントを説明するようにしたら、途端に通過率が上がるようになりました。
資料もない説明で能力がわかるというのは、実はあんまり能力が高くないのかもしれません。キャリアを持って転職するのであれば、何かしらかの面接官の人より優れた能力を持っていないといけないです。それを口頭の説明だけで分かってもらおうとすることが、そもそも間違っていたのかと思います。
能力が高ければそれを理解してもらえるはず、と考えていたところがあって冷静に考えればそれは間違いですよね。ちゃんとそれを説明して理解してもらうことが必要なのです。転職に関してはまた別の記事でもまとめたいと思います。
そういう考えに至る前は、自分の伝え方に問題があると思っていろいろと工夫していたんですが違うんですよ。聞く方の能力とか知識が不足していることもあるんです。
結構な情報や技術、知識を前提にした説明は聞いている方わからなくなっちゃうんですよ。「わからない」ととらえてくれる人はいいんですが「わからないから言っていることがおかしい」という人は結構います。
残念ながら転職活動で「ロジカルではない」という評価をいただいた会社さんは、その後うまくいかなくなっていることが多いです。
具体的に言うとウェブソーシャルは作れても、ネイティブゲームで失敗していますね。ソーシャルゲーム全盛期、各社「ロジカル」であることを重要視していました。開発者ではなく、他の業種から数値に強い人を連れてきて責任者においていたような時期がありましたよね。
ただ現状を見てみると、そういうロジカルだけで成功するわけではないと言えるのではないでしょうか?そういった人たち今ほとんどいなくなっちゃったじゃないですか。
実際はロジカルであると成功しやすいのは確かなんです。ただ面白いゲームを成り立たせるためのロジカルさは膨大な情報の上にしか成り立たないんですよ。プロジェクトマネジメント、ゲームデザイン、シナリオ、デザイン、プログラム、そういったものの知識が豊富にあってなおかつそれらを組み合わせた時に起こる反応が予測できる。その予測がなぜ起きるかということを説明できる能力、それがゲームを作る上でのロジカルということなんだと思っています。
ほとんどの人が持っていないですよ。ヒット作を何本も出しているようなゲームデザイナーの人もその人なりのロジカルさは持っていても、他の人の評価は難しいですよね。
ブログを書こうと思ったのはカエルDさんの影響が大きいです。「なぜゲーム作りをまるごと理解できる人が増えないのか?」という記事が出た時社内でバズりました。
https://note.mu/kaerusanu/n/ne24047a8e8aa
わたしのfacebookのコミュニティ周りでも話題になっていましたし、確かにわかりやすいいい記事だと思います。
でもそれ以上に私が思ったのは”こういう話いつでもしてるじゃん、その時には反応しなかったじゃねーか!”っていうことです(笑)
まあこんなこと言っても後出しじゃんけんなわけです。
そういうことを言いたいのであれば、きちんとしたアウトプットとして彼よりも良い記事を書くことですよね。