ちょっと前にリアリティショウが問題になっていましたね。
プロレスこそ長年続くリアリティショウだと思うのです。
私は長年プロレスファンだったので、その魅力に関して書いてみます。
■八百長?
プロレスが嫌いな人の主張として、「プロレスって結局八百長じゃん」というものがあります。
これに関して強く否定するものはありません。ただ台本があってそれに沿って演じているだけではありません。
ロープに振られれば当たり前のように返ってきます。
相手がけがをしないように技をかけているのも確かです。
だからと言って真剣勝負でないことはないといえると思っています。
■技は実際にかけている
男性プロレスラーのヘビー級ともなれば100kgを超えます。
その巨体の人たちが技をかけあうわけです。
1回こっきりであれば確かにできるかもですね。
ただ20分以上技の攻防を行いつつ、最後の最後に派手な技をかけるわけです。
そこで息が上がっていたり、手が滑って技が失敗するようであればメインイベンターになることはできません。
体の大きさを考えればとてつもないことだということがわかります。
ショウとして魅せるという側面もあるかと思いますが、実際の自分の強さを証明するために選手たちは頑張っているのだと思います。
■強さはある程度分かる
リング上での技の攻防を見れば、実際に強いのかどうかはある程度分かります。
関節技やレスリングの攻防、キックの強さ。
それが逆転した結果がでれば見ている人を説得させることができません。
あとは選手はだれしも自分が勝つ側に行きたいもの。
そういったことを含めて、実際に強くあることが必要なのです。
■総合格闘技はどうなったか?
一時期総合格闘技が流行りましたが、今は下火になりましたね。
これには大きな理由があって、完全な真剣勝負だと負傷してしまうんですよ。
1試合やって1年以上の欠場になってしまうこともあります。
そういった環境だと、そもそも各選手のピークの前に選手生命がなくなってしまうことがあるわけです。
大体の選手が、人気が出る前にその能力を発揮できないまま終わってしまっているように思います。
あとケガをしなかったとしても、試合数がこなせないです。
二人の強い選手がいたとして、その対戦は格闘技ファン待望のものになるでしょう。
ただ試合数が少なければ本当にどちらが強いのかがわかりにくいように思います。
どちらかが負傷している、調整がうまくいっていない、ラッキーな一撃が当たった。
それで決まる魅力もあるでしょうが、本来なら何試合も経てどちらが強いのかという話ができると思います。
■プロレスの年間試合数
100試合以上こなす選手がたくさんいます。
下手すると300試合近く戦う選手もいます。
それだけ試合を見ていれば、実際に素晴らしい選手かどうかというのはばれてしまうのです。
結局はそれができるからこそプロレスの人気は持続できているのだと思います。
■リアリティショウ
わたしはリアリティショウ自体には否定的ではありません。
物事に関して良い悪いの判断軸しかないと否定的になるのもわかります。
でも個人的にはリアリティショウをやるほうではなく、ちゃんと見ることができないのに騒いでいる人のほうが問題だと思います。
特に最近あったリアリティショウの問題に関しては、わかってて自分が文句をつけるために騒いでいた人のほうが多かったのですよ。
それを変に報道して、あたかも事実のように伝える媒体が多かったことも問題です。
嘘と演出の線引きは難しいです。
また嘘をつく人を生活の中から完全に排除することもできないでしょう。
そう考えるとうまく付き合っていくしかないのです。
うまく付き合うことができれば、プレロスのように素晴らしいリアリティショウを楽しむこともできます。
多くの人にそういった視点を持ってもらって、結果プロレスが好きになってもらえると嬉しいです。