ゲーム会社に就職したい、希望職種はプランナーです!という方向けの記事になります。
すでに内定が出ている、私は新人プランナーだ、という人にもいいかもしれません。
■ゲームプランナーってどういう仕事?
割と勘違いをしがちなのですが、「ゲームのアイディアを考える仕事」というよりは「ゲームの仕様を決めて伝える仕事」のほうが多いです。
わかりやすい例を挙げてみます。
「あつまれどうぶつの森」で動物が落とし物をしますよね。
どの動物が落としたのか調べて渡してあげるとアイテムがもらえます。
動物が落とし物をして、それを渡すとアイテムをもらえる、というのはアイディアになります。
それを成り立たせるための仕様を決める工程を書いていきます。
■穴をなくしていく
まず気になるのは、落とした動物にその日のうちに渡さなかったときにアイテムが消えるかどうか?
・消えない場合に決める仕様
いつまで消えないの?
1個落とし物を持っていたら他の動物は落とし物をしない?
複数落とし物を持てるとして画像として見分けがつくようにする必要がある?
動物全員の落とし物を持っていたらもう落とし物をしない?
動物が引っ越したらその落とし物はどうなる?
・消える仕様にした場合
どのタイミングで消す?時間?ゲーム中断?
時間で消す場合はアイテムウインドウ開けている最中も消える?
ゲーム中断で消える場合ずっとゲームを続けていたら消えない?その間は新たな落し物は発生しない?
アイテムが消えたことはユーザーがわかるようにする?
とまあちょっと考えただけでこれくらいのことは考慮しないといけないわけです。
■じゃあ実際にどうなっているか?
※こちらのサイトを参考にしています。
あつまれどうぶつの森が選択した仕様は「名前が変わる」というものです。
これなら消さなくてもいいですし、アイテムウインドウを開いている最中にアイテムが変更されることにも対応できそう。
流石きれいな仕様になっていると思います。
こういう作業が「「ゲームの仕様を決める作業」になります。
・なんでこの仕様にしたのか?
・アイディアとして他にいい案はないか?
・実装が極端に難しくならないか?
・ユーザーさんにとってわかりにくくないか?
という部分は当然他の人に説明できる必要があります。
■やってみたいですか?
プランナーさんの場合9割がたこういったことを決めることが仕事になります。
どうです?楽しそうですか?
ゲームの仕様ってどうなっているか気になってしょうがないので向いています!
という人は適性があるでしょう。
面白いゲームを作るためにそういったことを考えるのは好きです!
という人も向いているでしょうね。
でも、面倒だなあと思った人は向いていないと思います。
■さらに大変な伝える仕事
仕様書を完璧に書きました!といっても必ずしも伝えたことにはなりません。
大切なのは完璧な仕様書を書くことではなく実装者が実装できるように伝えることです。
仕様書書いて、担当プログラマーさんと打合せして、「よし、よくわかった!」といってもらったのに出来上がってきたものが想定したものと違うというのはよくあることなのです。
その人その人にあった伝え方、途中の作業の確認ができないようであればやっぱり適正はないです。
想定通りに出来上がった!けど面白くない!もしくは問題があって変更しないといけない!
というようなこともあります。そこでくじけずに事前の案を出していくことも大切な仕事です。
※この辺りは『【止まない嵐は無い……ゲーム業界お仕事マンガ】『チェイサーゲーム』第12話 ゲームデザイナーの正体(3)』に詳しく描かれています!
■プランナーを目指す皆様に
ここまで読んでもやってみたいということであれば、ぜひ挑戦してみてください。
つらいことも多いですが、それ以上にうれしいこと楽しいことも多いです!
あなたが私の前にプラナーとして現れる日を楽しみにしています!