私がわかるのは主にゲーム業界のことなのですが、思い当たるところを書いていきます。
■実際そうなの?
確かにそうですね。それでもリーダーというかディレクターということであればやってみたいと思う人は多いかと。
それでも自分から手を挙げてというよりは、偉い人に指名されてということが多いですかね。
それまでのプロジェクトで声が大きいと、断れなくなって引き受けるというパターンが多いのではないでしょうか。
ただ20年前に比べると、ディレクターやセクションリーダーになりたいと声に出す人は減ったかなあと思います。
■①面倒くさい?
確かに面倒くさいかもですね。
自分は自分で決められる範囲が大きくなるのでやりやすい部分も多いと思っています。
私は割と独善的に決めることが好きなのでいいのですが、それが嫌いだと面倒だと思うことが多いかもですね。
後は対応する種類は増えると思います。
決まったことをしっかりやりたいという人には、面倒だと感じることが多いかと。
いろんなことをやりたいと思う人には良いのですが、少数派なのでしょうね。
実際にやってみないうちから毛嫌いしている人は多いと思います。
■②失敗したら責められそう
会社から責められることは経験上少ないですね。
終わった後にとやかく言われることは少ないですよ。
どちらかというとやっている最中に、これをやったら嫌われてしまうのでは?と感じることのほうがストレスです。
こんな仕事担当させて嫌がらないか、特定の人だけ作業がなかなか終わらなくて申し訳ないとか。
あと会社の目標(売上とかスケジュールとか)とチームの事情が合わないこともストレスです。
実際はよほどひどいことをしない限り責められたりはしないのですが、自分で嫌になることは多いでしょうね。
■③目立ったら、変な恨みを買いそう
これもあんまり見たことはないですかね。
ゲーム開発の場合はリーダーになると自分の意見をあまり前に出さなくなるような気がします。
逆に他のメンバーの意見を組もうとしつつ実現できなかったり、AさんとB君の意見が違っているのをどう収拾を付けるか、ということのほうが気をもみます。
みんなリーダーやりたくないのなら、やろうという人を持ち上げこそすれ積極的に足を引っ張ったりはしないものです。
■④批判する人が必ず出てきて、その人と対立するのが嫌
これも日本だとあんまりないように思います。
ただ面倒くさいことを言ってくる人はいますよ。
版権の契約とかを早くしろと言ってきている人が、契約内容のどうでもいいところを譲らないとかよくあります。
すでにプロジェクトが走っていて持ち出しの開発費用が発生しているのに、そんな条件出したら破談になるかもということを言われたことがありました。
それを主張するならプロジェクト中止もあり得ますがいいですか?という質問には「良いわけないだろう!」と。
その内容に納得感があれば交渉のモチベーションもわくのですが、ないとつらいですねえ。
かといってその主張する人が矢面に立ってくれないとか。
そういうことはあります。
■結論として
ここまで書いてきたことを読み返すと、まあリーダーやりたがらないのもわかりますね。
大概は自分の心の中の問題のような気がします。
気にしないでいられる人にはそんなにつらくないかと。
でもまあ、そんな人は周りがリーダーにしたがらないのでしょうが…。
いかにも日本的な上に書いたようなリーダー像も、そろそろなくなるかもですね。
調整型のリーダーはともかくちゃんと作業指示が出せるリーダーは世界的にも貴重です。
そういった人は日本企業が変わらないとしても、世界のどこかで必要とされるようになりますから。