なんか最近はプロゲーマーになるための専門学校もあるそうで。
身近な人に、「プロゲーマーになりたい」ときかれたら、とりあえず以下のような意見を言うかと思います。
自分はゲーム開発者なんですが、プロゲーマーという職業は危ういと思っています。
esportsは大きな産業になっていますし、未来が暗いかといとそうでもないかと思いますけどね。
ただ作る側からすると「ゲームの流行として対戦ものが続くか?」という疑問がわいたりはします。
現状プロゲーマーが成り立ちやすいのは格闘ゲームや戦争系のバトルものになるかと思います。
こういったジャンルが今は盛況ですが、ちょっと前までは日本だとRPGとかのほうが流行していたじゃないですか。
またesportsをゲーム仕様として成り立たせるためには、レギュレーションをしっかりと作らなくてはなりません。
これからの流れとして、もっと大雑把ないわゆるゲームバランスがそこまでしっかりしていないゲームがどんどん出てくるのではないかと思っています。
※下記動画で桜井さんがスマブラの競技性に関して語っています
じゃあプロゲーマーはあきらめたほうがいいのか?というわけでもないですけどね。
個人的おすすめとしては、プロゲーマーになりたい人はゲームプランナーも同時に目指してみたらいいのでは?と思いますね。
わたしもゲーム制作の専門学校に行っていたのですが、いやあ強い人がたくさんいました。
世界大会で優勝した人に勝ったことがある!という人たちがぞろぞろいるわけです。
そういった中でやってみて、本当にプロゲーマーとしてやっていけるのかという判断をしてもいいのではないかと思いますね。
単発的に強い人なんて言うのはいくらでもいるわけです。
そういった中で継続的に結果を出していける人がプロゲーマーとしてやっていける人たちだと思います。
プロゲーマーを最初から目指してしまうと、だめだった時のダメージが半端ないと思うんですよね。
逆にプランナーの勉強はプロゲーマーになるための知識にも役立ったりします。
リバースエンジニアリングができないようであれば、そもそもプロゲーマーとしてそんなに結果が出るように思えないですね。
そして開発のほうがおもしろいと思ってもらえるのであれば、私としてはうれしかったりしますね。
まああと開発のほうに回らないと事態を打開できないことがあるんですよ。
格闘ゲームが好きで、格闘ゲームのプロとしてやっていきたい、というときに格闘ゲームが出なかったらどうしますか?
開発者であれば、面白い格闘ゲームを作ることができればその状況を打破できるんです。
例えばYoutuberになりたい、というのはいいと思うんですよ。
ただ、他の人が作ったプラットフォームの上で商売をするということはとても危険だと思うんですよね。
いざとなったら自分の動画サイトを立ち上げることができるような人のほうが強いと思います。
Youtuber になるのではなく、動画配信者になってほしいですね。
ゲーム開発は面白いです。プロゲーマーという職業も非常に魅力的ではあるのですが、本格的にやりたいと思うのであれば一度作る側のほうに回ってみると実際は近道になるような気がします。