身内でバズっている様子なので便乗します!
この手の話を見るとなんで切り分けられないのかな、と思うことが多いのでそのあたりも含めて話をしたいと思います。
■まず切り分けられるべきなのは
漫画としてどうかっていう部分ですね。
なんかこういう漫画を発表すること自体に嫌悪感を表明する人がいますがやめましょう。
公序良俗に反するものを発表していないのであれば、作品のテーマを非難する必要はないはずです。
実際に起きているわけでもないのに作品の中のキャラクターの行動を非難する人は、本当に暇だなあと思います。
そして社会にマイナスな影響しかあたえないのだから、やめればいいのにと強く思います。
私はそれなりに爽快感があって面白かったと思います。
■ゲームディレクションとして考える
ああ、へぼいへぼい。
「全然ダメなのでもう一度よく考えてください」、なんて指示よくもまあ恥ずかしくもなく口に出せたものだと思いますね。
この漫画の中のディレクターはクリエーターとしては下だと思います。
キャラデザだって例えば
・アクションゲームだから小さく表示されても見分けられるように髪型に特徴を付けてほしい
・アドベンチャーゲームだから目の表情がかき分けられているといい
とかあるじゃないですか。
こういうゲームだからこういう要件を持っていないといけない、という部分が指示できていないのであれば面白いゲームが完成したとしても、それってたまたまですよね?
そんなたまたまでしか面白く作れないディレクターに付き合わされる開発員は、たとえ1日でもかわいそうだと思います。
でもまあフィクションですから。
こういうキャラクターがストーリー上効果的で選んだということであれば正解なのではないでしょうか?
作者さんはこういうお話が面白い、と主張したいわけでこういうディレクターが正しい、と言いたいわけではないのではないですかね?
まあそのあたりは受け取り方によりますし、作者さんの話を聞いたわけではないのでわかりませんが。
でもまあ各キャラクターの行動を全部作者の主張と絡められてしまうと、物語を作る側としてはやりにくいなあと思います。
■指示の出し方について考える
次に指示の出し方について考えます。
こういうやり方を全否定している人がいますが、そういう人は見方が狭いなあと思います。
まあやり方がへぼいのはその通りなのですが、自分で考えさせてやるやり方はよい結果を生むときがあります。
私の経験なのですが、とあるゲームのパブ用のスクリーンショットを撮ってたことがあるんですよ。
その時もこの作品みたいな感じでやらされていました。センスがない、やり直し、とだけ言われて延々と撮り続ける。
聞いても具体的なやり方なんて教えてくれないし、結局別のデザイナーさんが撮るようになりました。
この時は成果に結びつかなかったのですが、悔しかったのでその後カメラのレイアウトとかかなり勉強しました。
プログラマ出身でもある程度デザインの指示ができるのは、この時の経験が一部活きていると思います。
でもって、この時具体的なやり方を教えてもらっていたらこんなに身についていないと思うんですよね。
だから長期間一緒に仕事をする気があって、その人が自力で成長できる見込みがあるのであればこういうやり方もありなんですよ。
なのでこの作品は批判というよりなるほど、という感想のほうが強かったですね。
でもまあ「その人が自力で成長できる見込みがある」とわかる人なんていないですから。
そのあたりはフィクションだなって思います。
成長させるよりつぶすことが多いので私は絶対にやりません。本人が強く希望すれば別ですが。
■これくらい切り分けてほしい
面白い、面白くないという感想はそれはそれでいいと思うのですが、強い批判コメントをかくのであればせめてこれくらい切り分けてから書けばいいのにと思います。
作品批評以外にも多いんですよ。
例えば私は安倍政権を評価しています。
なぜなら日経株価を安定的に高値に推移させることで様々な良い影響を日本に与えたから。
こういうことを言うと反射的に批判してくる人がいるんですよね。
安倍政権を評価していますが、終盤はさっさと辞任すればいいのにと思っていました。
コロナ禍では安定した政権が必要で、その条件にはあっていないですよね。
様々なスキャンダルに関してもちゃんと追及するべきだと思います。
マスクの配布なんかはあの程度の予算枠のことでウダウダいうのがどうかと思います。
逆に10万円の給付金はやるべきではなかったと思います。全員に配るのではなく、これからも必要で且つ悪影響が大きかった業界の立て直しに使うべきだったと思います。
このあたりのことには黙っていて、マスクがーとか言っている人は本当に頭が悪いなと思います。
物事は個別に是々非々で判断するべきなんですよ。
で今は安倍政権を評価していますが何年か後に再評価してこの評価が正しかったかどうかも検証するつもりです。
今までの政権でも仕事でもそうやってその都度判断し、のちに再確認するというのを続けてきましたし。
日本人はやった物事ではなく、その人が好きか嫌いかで判断するきらいがあるのでそこが成長を妨げる原因になっていると思います。
私は堀江貴文さんみたいな人は嫌いです。周りの取り巻きも気持ち悪いと思っています。
でも彼の業績は素晴らしいと思うし、言っていることで参考になることは多いので発言には注目して、必要であれば仕事や生活に参考にさせてもらっています。
そういった切り分けができる人が増えれば、もっと生活しやすいのになあと強く思います。