今回のアメリカ大統領選においていろいろと考えたことがあるので書き留めておきます。
たいして社会学を勉強していない人のたわごとであることを前置きに。
■バイデン氏が当選
正直なんでここまで接戦になるのかの理由がよくわかりません。
トランプ氏の支持者が何でこんなに多いのか、よくわかりません。
個人的にはやっぱり選挙というのは政策よりも、その人が好かれている好かれていないにかかわってくるように思っています。
そう考えるとトランプ氏は変な人だけど魅力がある人なんだろうなと思います。
■脱炭素化実現
日本では菅総理が2050年までの脱炭素化の実現を公約に掲げました。
またバイデン氏も関連する公約を掲げています。
脱炭素化を実現するということに関して、日本とアメリカだと若干意味合いが変わってくるように思います。
アメリカはすでにITであったり、金融であったりと脱炭素化を進めていくのに問題のない経済基盤を築いているように思います。
日本はまだまだ製造業への依存が大きく、同じ目標であっても同じ道のりではないように思います。
いまある製造業からITや金融、もしくはそれ以外の新たな産業への変換を推進していかなくてはいけません。
ありていに言うと、今工場で働いているような人たちからは仕事を取り上げて別の仕事をしてもらわないといけないということです。
これ、本当に日本で推進して大丈夫なんですかね?
ついていけない人が多く出ませんか?
貧富の差が日本でも問題になっていますが、日本でもより大きい分断が進むようになると思うのですが。
トランプ氏の支持層はそこで割を食った人たちである、という主張を読んだことがあるのですが本当にそうであるなら日本でも似たような指導が者が出てくるかもしれません。
■サプライチェーン
新型コロナによりサプライチェーンという単語を耳にすることが多いように思います。
サプライチェーンの単語の意味自体は各自で調べていただきたいのですが、
・いろんな国で手分けして役割を分担したほうが効率がいいよね
という前提が崩れるのではないかということです。
逆に言うと新型コロナの流行前はこの考えが経済的に効率が良い考え方だったのです。
いまはそれぞれの国である程度の基盤を持たないといざという時に危険だよね、という考え方も出てきています。
さらに突っ込んで言うと、軍事力といういざとなったら実力行使で相手にいうことをきかせられる手段がないとリスクが増す、ということでもあると思います。
脱炭素化、脱原発、戦争反対、というのをまとめて主張する人たちがいると思うのですが、これらのことを踏まえて考えると極めて都合のいい主張のような気がします。
■日本が進むべき道は
どこなんでしょうね。
個人的には多少GDPが下がったとしても内部産業を維持したままのほうが健康的な気がします。
国の経済は大きくは伸びませんが、今回の新型コロナの問題のようなことが起きたときに対処しやすいからです。
後は新しい産業に対応できる人たちがそんなに多くないのではと思うからです。
やっぱり仕事があったほうが良くないですか?
ベーシックインカムってそういうついていけない人たちに仕事を与えるのは効率が悪いので、お金を与えて経済活動から排除する、という考え方のように思います。
新しい産業の変革についていけない人たちが「働きたくない人たち」であればいいと思うのですが、そういう人たちのなかで「働きたい」と考える層はそんなに少なくないと思うんですよね。
社会の役に立ってると実感できない状態で、精神を安定して保てる人たちはそんなに多くない。
そう考えると今の日本は特に意識はしないまま、何となくそういった社会を目指しているようにも思います。
アメリカでは変な人が支持されているなあ、という対岸の火事的な考え方だけでなくちゃんと日本は今後も大丈夫なのか考えていかないといけないですねえ。