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【ねぇ? 最終回だよ? どんな終わりかたよっ! ゲーム業界お仕事マンガ】『チェイサーゲーム』第58話 断章 クリエイターは嘘をつく 感想!

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ついに最終話です!

前話感想書いてきたので感慨深いものがありますね。

最後の方本業が忙しくてリアルタイムにレポートできなかったことが悔やまれる!

単行本レポートもやれてないので、そのうちできたらいいなあ。

『ぼくらのチェイサーゲーム』も好きなので、Vol.4を楽しみに待っております!

それでは大団円となりそうな最終話の感想スタートです!

■2022年

お話が52話で出てきた2022年まで戻っています。

TGSのカンファレンスみたいなことをやっていますね。

テーマが高学歴クリエーターに関してのものですか。

出演者はあんまり盛り上がっていない様子。

ゲーム開発の面白い部分は公の場で話せないことが多く、飲み会の席の話のほうが何倍も面白いです!

なので必然とこういう公式の場での話はつまんなく感じるんですよねー。

実際高学歴の人がいるのか?

いますねえ。東大とか京大とか普通にいます。MITやバークレーの人もいました。

私はあまり有名ではない大学出身なので、そういう人たちが同じように働いているのはなんか不思議な気がします。

■学歴は必要なのか?

うーーん、正直言ってプログラマーは学歴がある人のほうが優秀な傾向があると思います。

学歴もあってゲーム業界に来るような人たちは肝が据わっていますからね。

半端ない人が多いですよ。

大学でロケット飛ばす勉強してて、そっち方面行くかゲーム作るか悩んだ結果ゲーム業界に来たとかいう人もいたなあ。

でも学歴なくてもすごい人もたくさんいました。

一番数学方面ですごいなと思った人はずっと国立医大目指していた専門学校の同期。

4年予備校にいて大学入れなかったからゲームの専門学校に来た、と言っていました。

国立医学部以外だったら東大でも受かると思うよー、ということを言っていましたね。

3D系のプログラムに関しては学歴というか、数学が強くないと駄目ですね。

でもデザインに詳しいとまた別の強みも出せるし、学歴はあくまで技の中の一つという感じですかね。

■面白いやつがオモロイもの作るんだよ

これその通りだと思うんですよね。

開発者の制作系ブログとか読みますけど、小手先の工夫ではゲームは面白くなりません。

効率とか考え始めた時点で負けが確定します。そういうことを考えずにただ好きだから、楽しいからやる人たちには勝てないんです。
そういう人が面白いし、そういう人が面白いものを作るのです。

ユウキがこの物語の主人公はタツヤだ、と言っていますね。

結局ゲーム作るリーダーに面白いもの作ろうという気があれば、ゲームは面白くなるんですよ。

そういう人はそのチームの物語において主人公なのでしょう。

ホワイトとかブラックとかよりも、人が仕事続けるのは面白いかどうかですよ。

トップが楽しそうにやっていないと、その下の人たちも楽しくないですよね。

そう考えると確かに学歴なんてあんまり意味がないですね。

■嫁に1本電話入れてもいいですか?

え?

え?

え?

何カナンと結婚しとんじゃーい!

そんなもんねえ、ゲーム開発頑張ってたら良い家庭なんて築けないですよ!

だからこれは嘘です。学歴がなくても優秀なゲーム開発員にはなれますが、家庭がうまくいっていて良いゲーム開発員にはなれません!(断言)

私は家庭の方をとったので正直第一線からはドロップアウトしています。

私よりも能力の低い人たちが偉そうな顔して出世していきましたが、まあ私生活の方はぐちゃぐちゃになっているのでどっちが良かったかはわかりませんね。

両立はできませんよ。

世の中そんなに甘くありません。

■そしてタツヤの物語は終わり

結局タツヤたちは独立したようですね。

古巣のCC2(物語上はCC3)さんとも良好な関係を築いているよう。

最近はリアルでもこういう話をよく聞きますよね。

私が入社したころはどの会社も仲が悪くて、こんな世の中が来るなんて思いもしなかったのですが…。

ゲーム業界の課題は人材の流動性ですから。

良い方向に変わっているのだと思います。

■いないならいないでなんとかなるもんなんだよ

そして。

やっぱり生きてたか松山社長!

まあそうだろうとは思っていましたが。

そして「いないならいないでなんとかなるもんなんだよ」というのは本当にそうなんですよね。

あの人がいなくなったらもうどうにもならない、自分がいなくなったら回らない。

そういう状況で人がいなくなったことも、自分が抜けないといけなかったことも何度もあります。

でもどうにかなるものなのですよ。

代わりに人が入り、100%同じことがこなせなくても破綻したりはしないものです。

そして元のいた人よりいいところもあるでしょう。

それで補えれば十分なのです。

■チェイサーゲームとは何だったのか?

以前松山社長が書かれていたかと思いますが、漫画というジャンルを一つ収益の場所にするという側面があったかと思います。

ただ「儲かるから」というよりは「やりたかったから」という側面が大きいのでは?と思います。

クリエーターなんてやりたいことしかできないものなのですよ。

そのうえでゲームを作る上での心構えや、業界に入ってくる人たちに訴えたいことを盛り込んだのかと。

新卒の学生さんの確保、という部分では大きなばくちだったと思います。

当たり障りのないメッセージだと意味がないですし、ちゃんと伝えようと思うと波動がおおきい。

この会社ブラックなんじゃない?と思われる危険性が大きい対応ですよね。

でもtwitterでも以前つぶやいたのですが、現状何の問題もないゲーム会社は日本に存在していないです。

大手でも中小でも何かしらかの問題を抱えています。

あの任〇堂でもです。

そう考えると他の会社に先んじて会社の方針を打ち出したCC2さんは、アドバンテージが取れたのではないですかね。

一般的におかしいといわれているような仕事のやり方もします。

なぜなら目的があるからです。

ということを物語を通して伝えたのがこの『チェイサーゲーム』だったのではないでしょうか。

チェイサーゲームにかこつけて私も伝えたいことを随分と書かせていただきました。

ゲーム業界これからも盛り上げていかないといけないですよね。

一開発者としてこの漫画を作成してくれたことに本当に感謝しています。

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