うまくいっているプロジェクトとうまくいっていないプロジェクト。
それを分ける境目は、クライアントが暴走しているか否かにあると思います。
■なぜクライアントが暴走するのか?
結論から言うと作業を受ける方の見積もりが良くないのだと思います。
まずは当たり前の話をしますが、見積もりが120人月くらいになると精度高く作れるわけがないんですよ。
20人で半年で120人月です。10人で一年、まあ商売になるものでの最低ラインですかね。
でも始めるじゃないですか、三ヶ月くらいで上振れするわけです。その時に都度続けるのかやめるのかの判断をしないといけないです。
でもやめないじゃないですか。お金が無駄になっちゃうので。
そこがもうおかしいわけです。
おかしいことを続けてるから予定通り作業が進まない。そうなるとクライアントが暴走するしかないんです。
■対処法
上振れしたら費用と期間の見直しをすれば良いのです。
でもまあできないですよね。これができないから延々と作業効率が悪いことを続けることになるんですが。
次善の策として費用を1.5倍くらいにしておくかですね。
どちらもできていないとうまくいっているはずがないので報告がなくなります。そしていざ最後になってできてませんという話になります。
でもまあ、予想よりも1.5倍の見積もりも通らないことが多いですよね。
わたし?わたしは1.2倍くらいの見積もりを出します。あと他の人が1かけるところを0.8くらいの工数でやっちゃう知識があります。
なので大概は大丈夫です。まあわたしみたいなのは迷惑なんですけどね。わたしが八千万でやった仕事は普通にやると1億くらいはかかります。ただそれがわかってないと、前は八千万でできたじゃないか、という話になるわけですよ。それで初めて破綻していくわけです。
ゲームだと二千万の上振れはプロデューサーのクビが飛ぶまではいきませんが、何回かやったら外されるレベルの金額です。
あと見積もりをしっかり作ります。
皆さん1億くらいでできると思っていますけど、これだけ作業がありますから一億二千万かかりますよね、という見積もりを作ってプレゼンします。
クライアントもバカではないのでちゃんと1億2千万かかるとちゃんと説明できる人と1億でやれますと言っちゃう人だとちゃんと1億2千万円の人を選びます。
まあ実際は1億くらいでできるものを1億2千万かかるように見せてるだけなのですが。
それを八千万くらいの予定で作ります。なんや感やで思ってもないものを作ることになり、い1.5倍くらいの費用になって一億二千万でフィニッシュするわけです。
こんな感じで作成していると大概は次もお願いしますってなりますね。予定通りの進捗費用で、想定外の無理も聞いてフィニッシュなんてほぼないですから。
ちゃんと予定通りに進んでいたらクライアントは暴走しないわけなんですよ。
■他の人たちは
間に合ってないことが多いの?いやみんな最終的には間に合ってますよ。無理して仕事して、会社同士でももめて、チーム員が辞めてって感じで間に合わせてますね。
そういう無理をさせるためにクライアントは暴走するわけです。
成功したと言われているタイトルほどチームの内情は悪いことが多いです。
なので、ちゃんと見積もりすること、プレゼンして必要な費用を確保することが重要です。
でもみんなプレゼンのところに力入れないんですよね。そりゃうまくいかんわっていう。
ぶっちゃけこれが何回か続くと一気に楽になります。あの人のいうことなら確かだみたいになるので。
■実績があるからといって
仕事してると前の上司とかの話しが出ることがあります。あの人は何本も成功させてますよね、みたいな話ですが。
まあ確かにそうですけどね、彼のおかげで何人やめてるかわかりませんが、みたいなことが多いです。
でそういう人は独立してうまく行ってないことが多いんですよね。
まあ成功しないよりもした方が良いので、完全否定するわけではないですが、そういうスタイルの人は、大手に残ってた方が良いと思いますけどね。
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