マンガレビュー:2020年11月
漫画ソムリエのコーナーです!
11月付近に発売された漫画のレビューをしていきます!
今回は
アオアシ 22巻
BLUE GIANT SUPREME 11巻
BLUE GIANT EXPLORER 1巻
結婚するって、本当ですか: 365 Days To The Wedding 2巻
REAL 15巻
のレビューを行っていきます!
■アオアシ 22巻
エスペリオンが阿久津体制になって青森星蘭と対戦を迎えて、という所。
アシトは試合には出られないながらも周りに認められつつある状況ですね。
花とも仲直りしてユース選手としては順調。
阿久津が母親がらみで悩んでいて、それをどう乗り越えるか?という所にフォーカスが当たっていますね。
反発していたアシトと阿久津がどう協力していくのか?という部分が注目でしたが、青森星蘭を倒すため、という所で実現されるわけですね。
青森星蘭は青森山田高校がモデルだと思いますが、私が学生の頃は今ほど強くはなかったんですよね。(全国優勝するレベルではなかったということ)
そのあたりも虚実合わさって話が展開するのかという部分を楽しんでいます。
エスペリオンの今後、5レーン、阿久津とアシトの連携、北野蓮との対決、見どころが盛りだくさんです!
22巻はその前段階、という感じですね。いつもより時間を取っている感じです。
1年生編はここで区切りかもしれませんね。年度別代表に選ばれる、とかも面白そうな展開なのですが最強ユースを目指すという所がぶれると話がぐだぐだ思想かもという懸念もあります。
エスペリオンが苦戦した船橋学園との戦いが描かれていますが、これも面白かったですね。
もう高校レベルでも戦術が重要視されているのかな。単純なポゼッションは世界の潮流的にも絶対的な戦術ではなくなってきていますし。
アオアシは展開が早いので、そういった流れに遅れずついていっているのがいいと思います!
早く23巻が読みたい!
■BLUE GIANT SUPREME 11巻
■BLUE GIANT EXPLORER 1巻
2巻まとめて発売されたので、2巻まとめて紹介します。
SUPREME 11巻はヨーロッパ編の最後。
EXPLORER 1巻はアメリカ編の最初。
という構成になっています。
ヨーロッパ編は確かに面白かったのですが、ちょっと展開のさせようがないなあという所がありました。
既に大は優秀なプレイヤーになっていますから。
プロを目指しているのではなく、バンドとして成功する、というのは経験している人には面白いのですが傍から見たらそりゃそうだろう、という展開になりがちなんですよね。
一旦ここでヨーロッパ編を区切ったのはよいかと思います。最終巻の盛り上がりはよかったと思いますし。
アメリカ編は「ここからのし上がるぞ!」という所が表現されていてワクワクしますね。
でもヨーロッパであれだけ成功していたらアメリカでもそれなりに評価されているの用も思うのですが。
アメリカはジャズが本当に盛んですからねえ。
バークレーのジャズ専攻の人がサウンドでいたことがあったのですが、そういう人はそのまま映画音楽とかできるんですよ。
アレンジのことを考えるとオーケストラよりもジャズを勉強している人のほうが、ゲーム音楽的な音が厚くて外連味があるものはいいのかもしれません。
熱い魂のプレイ、という所だけでなくそういった理論的なところも出てくると面白いのではないかと思ったりします。
1巻は音楽だけでなく、アメリカという国や文化のところも取り上げている感じですね。
大は逆境に映えますから。ここからのさらなる活躍に期待しています。
■結婚するって、本当ですか: 365 Days To The Wedding 2巻
トニカクカワイイの紹介記事から読み始めたのですがどんどん面白くなってきましたね。
『逃げ恥』も好きだったのですが、結婚話が好きなのかもしれません。あまり自覚症状はないですが。
ドラマの『結婚できない男』とかも好きだったなあ。
この巻では大原君のお父さんが出てきています。
私も田舎出身という所が自分とダブっているので面白さが増しますね。
本城寺さんが田舎の風習にさらされてびっくりしています。
こういうことをいやだと思うのか、そうでないのかという所で陣勢は大きく変わるように思います。
面倒だ、いやだ、避けたい、とだけ考えていると応用力が出ないように思います。
私は出産を控えたメンバーが自分のチームにいたことがあるのですが、後ですごく感謝されました。
ある程度気遣いが出来ていたと思いますが、それは自分が子供を作った経験があるからです。
無かったら無理なんじゃないかなあ。そう考えるとある程度の面倒ごとは経験していないと他人に迷惑をかけるまである、っと思っています。
そういう考えが嫌いな人が多いのは知っていますけどねー。多分事実だと思いますが。
実家へのご挨拶の話が展開していきますね。結婚話だと大きなトピックスになります。
それ以外にリヒトブルクという国の王女様の話も入っています。
本作は結婚だけではなく、旅行代理店のお仕事という所もしっかり取り上げていますね。
プラスご挨拶に行く前に本城寺さんの心の変化を書いておきたかったのではないですかね。
私としてはどんどん面白くなってきたのですが、結婚に対して肯定的にとらえられない人には嫌な話なのかとも思います。
いやだったら関わらなければいいと思うのですがね。
■REAL 15巻
うわ、懐かしい。いつ以来だ、というのが第一の感想。
14巻は2014年ですから6年ぶりですね。
リアルタイムに読んできていたのですが、流石に話を覚えていませんでした。
もう続きが読めないと思っていたのですが…。
井上雄彦先生は求道者のような人で、どんどん名作を書かれているなと思っていたら「リアル」も「バガボンド」も連載を中断されてて。
先生の人生が豊かであるのであればそれはそれで仕方ないかなと思っていたのですが、ちゃんと続きを描いてくれましたね。
どこか話のゴールが見えにくい感じではあったのですが、この巻で一気に方向性が定まったように思います。
野宮が暴行で捕まったところは、これがあってよかった。
これを描いておかないと、あとあと面倒なかせになるところですから。
野宮、高橋、戸川、それぞれ課題が出てそれぞれがその課題に立ち向かっています。
あくまでスポーツ漫画として面白いですよね。
どんな状況であっても完全に幸せ、ということはないし完全な絶望というのもないように思います。
そういったことが描かれていますね。
井上先生がこの作品の今後をどのように考えているのかはわかりませんが、一読者として続きを楽しみに待ちたいと思います。