講演者
藤井 崇渡
序盤は講演内容の書き起こし、最後と※部分に個人的な見解を記載しています!
1、現状のゲーム開発と若手から見た課題
ゲーム内容が複雑化
ハードスキル
技術力、専門知識
ソフトスキル
働き方
コミュニケーション能力
※こう定義されると今の現場はソフトスキルの評価が高すぎるかなあ
2、若手エンジニアを育成する技術研修/育成チーム
育成の課題
数カ月程度の研修で身につくものではない
大きな成長のためには失敗と成功を繰り返すことが出来る場と機会を提供したい
運用プロジェクト側としては、ゲームをプレイしているユーザーに影響が出るため、失敗の機会が提供しずらい
→ギャップをどう解消するか?
解決のため若手エンジニアの育成を専門で行うチームを発足
3、若手エンジニア育成の課題
ハードスキル育成の課題
①適切な難易度の業務がない
②1対多数の講義内容だとついてこれない人をフォローすることが難しい
③業務が細分化した現場では担当外の知識が吸収しにくく、業務でかかわる他部署のエンジニアと良い連携が取れない
※うーん、これらって他人に解消してもらうものなの?
他人に解消してもらっている時点でだめだと思うし、そういうものだと思うこともあまりいい影響を与えないように思う
ソフトスキル育成の課題
①ソフトスキルの概念を知らない、意識していない
②頭で理解していても実際に行動、改善できない
③評価面談などで指摘しても理解納得ができず、若手の心に刺さらない
※まあそうでしょうね。だからこそ体育会系の部活経験者が重宝されるわけで。
管理するほうがやりやすいだけで、古臭いとも思うし。
そこに価値が見いだせない人材である、ということ前提に仕事を進めないといけないと思うけど
4、ハードスキル育成のポイント
①適切な難易度の業務がない
②1対多数の講義内容だとついてこれない人をフォローすることが難しい
→技術課題を通じた個別指導
同じ技術課題でも若手エンジニアのスキルセットで主題を変える
レビューでは設計、実装の意図をヒアリングする
技術課題に取り組み名ながら残すべき情報も学ぶ
業務に直結した技術課題に取り組む
興味のない分野や苦手な分野の技術課題にも取り組む
※業務の失敗例とかを学んでもらうといいかも
あと意識高い系の子は、すぐに仕事に入れないとモチベーションが下がることがある。
別の会社の同級生がすぐに結果を出していると焦ったりする
5、ソフトスキル育成のポイント
実際の現場でしか意識しにくいソフトスキルについてテーマ討論する
※テーマ討論とか嫌いだなー。でも今の若手は頭が良くて理解したことに関しては行動してくれるので有効かも
でもソフトスキルは上から正しい対応をしてあげてまねてもらうしかないと思いますけどね
そう考えると若手ではなくベテランのほうに直してもらったほうがいいかも
頭で理解しても行動できない → 日ごろから継続した小さな積み重ね
改善点をその場で指摘し本人に納得感を持たせる
長所や短所は自分で気づいていないこともあるので本人にしっかり気づかせる
※挨拶しろ、じゃなくなんで必要なのかを説明した方がいいよね。
6、チームによる若手エンジニア育成で得られた効果
・ハードスキルは100%、ソフトスキルは76%が向上したと回答
ソフトスキルの向上しなかった24%は非エンジニアとのコミュニケーション、実際の現場とのギャップを感じたとのこと
テーマ討論施策は96%が向上したと回答
ハードスキルを現場でいかせたか?
大規模なソースコードに対して物おじしなくなった
サーバーだがクライアントが知れた
ソフトスキルを現場でいかせたか?
工数見積もりや進捗管理の経験ができたのはよかった
ハードスキルの技術課題を通じて実際に自分で経験したソフトスキルが現場でも活きている
※そもそも専門学校とか大学での経験の質が悪いように思う。
でもまあ学校は職業訓練するところではないので…
もっといろいろな経験積んでたほうがいいと思うし、望めば出来ているはず。
やってきていないのであれば活躍できなくてしかるべきかと
技術研修育成チームだからこそ学べたこと
自分が知らない現場目線の技術や働き方のテクニックを学べることが若手エンジニアの成長に大きく貢献
同年代の優秀なエンジニアと交流ができ、自分の技術力について客観的にとらえられた
現場配属までに学んでおきたかった事
他人のソースコードをレビューする機会
大規模開発をサポートするためのツールなどの課題
他部署とやり取りしつつ実装するのが難しく感じた。事前に経験できればよかった
報告、連絡、相談やコミュニケーション、タスク管理などはもっと学んでおきたかった
※多くの会社で似たような課題があるかと。でもまあコミュニケーション系は上の人に問題あることも多し。
そしてそのあたりに課題があっても進めることが出来る能力のほうが必要かと思う
育成チームと若手エンジニアの信頼関係の構築ができる
新卒が困ったときに相談できる頼れる場所になる
日々ノウハウの蓄積や育成の改善ができる
より俯瞰して育成改善に取り組める
新卒エンジニアの三年後離職率の推移
2015年の技術研修/育成チーム発足より新卒エンジニアの離職率が改善
7、まとめ
ここまで紹介した内容
■感想
まあCygameくらい大きい会社だからできることも多いなあと思いました。
たびたび話題に出しますがサイバーエージェントグループのノウハウも大きいかと。
ただゲームを作るために入社してきて育成チームに配属されている人たちはどう考えているのかな?
いろいろなハードルを下げているのはよいことでもあるのだけど、自分で乗り越えられるひとの機会を奪っていることでもあると思います。
そう考えると万全な新人対応ってないですよね。