さあ、私待望のタツヤ編です。
ディレクター気質な人っていて、これといった傾向があるわけではないのですがなんとなく「この人ディレクターになっていくんだろうな」ということがわかります。
タツヤ君もそういった雰囲気を持っていますね。
幼少の頃の話から開始するようです。
さっそく感想を書いていきたいと思います!
■児童養護施設
タツヤ君は児童養護施設出身ですか。
私個人の周りでは元同僚で一人そのような経緯の方がいました。
公表していないだけでもっといたのかもですね。
ゲーム業界に関してはその事実を持って有利になったり不利になったりはしないです。
そこはいいところだと思うのですが、デリカシーがない人も多いので必ずしもどういう人にもいい職場とは言い切れないところは難点です。
■オレに親はいない
開発現場にはいわゆる両親のどちらかがいないという人の割合は多い気がします。
統計を取ったわけではないのであくまでイメージの話ですが。
身近でブレーキが壊れたように仕事をされる方が何人かいて、高い割合でお父さんを無くされていました。
偏見が入っているかもという前提なのですが、死生観であったりとか、乗り越える壁に対しての感覚が違うように感じたんですよね。
それでもそうでなくてもハードワーカーの人がいたり、関係なく落ち着いて仕事される方もいらっしゃるので基本は個人的な考えのほうがベースになって各自の働き方を決めているように思います。
■ゴン爺
また面白いキャラクターの人が出てきましたね!
子供に役割を与えるのも、ルールを教えるのも大切ですね。
この辺りは部下を持ったときの指示出しに通じるところがあるかと思います。
マコが料理が上達したとほめています。
こういうのってできそうでできないのですよね。
タツヤは良い上役としての在り方を、ゴン爺に学んだのかもしれないですね。
■亘と銀次
この二人とも児童養護施設で出会ったのですね。
他にも人はいたと思うので、あとあとまで関係が続いたメンバーなんですね。
銀次とタツヤが喧嘩になっていますが、この喧嘩の始まり方への注意の仕方は難しいですね。
相手が何を気にしているのかはわかりにくいし、まして子供だったらなおさらでしょう。
「触れない優しさ」「触れられたくない傷は隠せ」、というのは必ずしもすべての子供に対して正しい指導ではないかもしれません。
でも「大人の知恵」ではあるかと思います。
これも偏見にもなってしまうのかもですが、タツヤたちの境遇であれば「大人の知恵」が重要だからこそ教えたのでしょう。
■ただの大人だ
きれいごとではなく自分ができることを誠実に伝えていますね。
仕事でもできないことをできそうだといわれると本当に困ります!
相手のことを思って「できないというと悪い」「期待を裏切りたくない」というのはわかるのですが、実際できないものはできないと言ってもらったほうが助かります。
いい人なだけだと仕事がうまくいかないのは、こういったところに理由があるのだと思います。
「オメーラは他の子と違って『特殊』だ」、とこのセリフを見た人の一部は眉をしかめるかもしれません。
でもそれを前提として関係性を教えていかないと、より大変な人生になる可能性があります。
どんな人でもどんな状況でも不利な立場に立つことはあります。でも「だからどうするか」が重要ですよね。
それの答えが『堂々と胸を張って生きろ』なのでしょう。
ゴン爺の人生観であり、タツヤの人生観になっていくのでしょう。
第四部の主題になるかもしれないですね。
■プレイステーション
今回の感想はかなりまじめな感じになってしまいました。
中々にセンシティブな設定を持ってきたなあと思います。
それは制作においては「踏み込む」ということです。
覚悟がなく踏み込めば痛いカウンターをくらわさられるかもしれません。
でも強いパンチを打ちたいのであれば踏み込むしかありません。
作品として楽しむのであれば気合の入った踏み込みの強い作品を見たいですよね!
最後にプレイステーションの発売の記事が載っています。
このプレイステーションも踏み込みの強いゲーム機でした。
時代が変わる、というのはこういうことを言うんだなと思いましたね。
さあその激動の時代にタツヤはどう育ったのか?次回も楽しみです!