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面接する側と受ける側のメモ(受ける側編)

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面接官をやったのでその時に気が付いたことをメモ!書いたら思いのほか長くなったので今回は受ける側の注意事項です。
ゲーム会社を受けようとする学生さんや、面接官やるんだけど経験がないという人の参考になれば。


まずは受ける学生さんへの注意点。

1、自己紹介、自己PRはしっかり用意していこう

2、履歴書は誤字がないように

3、質問されたらその質問に対する回答をすること

4、ネット以外のインプットを持とう

5、合否を分けるところってどういうところ?

では上記項目を個別に説明してきますね。

1、自己紹介、自己PRはしっかり用意しておきましょう
これ意外とできない人が多いですね。多くの面接が最初に自己紹介か自己PRを求められます。ぶっちゃけた話をすると、面接官の方が心の準備ができていないので最初に面接を受けに来た人に話してもらおうというところもあります。

まあここが良くて合格することはないんですが、ここが悪いと不合格になることが多いですね。できるだけ短く簡潔に、ちゃんと「自己紹介、PRは聞かれると思ったから準備してきました」ということがわかることが大事ですね。せっかくの面接に対してちゃんと準備できない人は、入社後の仕事に関してもあまり期待できないものです。

2、履歴書は誤字がないように
まあこれも「1」と似たようなものなんですが、せっかくの面接なんだからちゃんとしようよということです。初デートだっていうのに鼻毛が出てるようなものじゃないですかね。それくらいチェックしましょうね。

「1」と「2」に共通して言えることなんですが、面接では「この人仕事ができるかな」という部分を見ます。技術的なものはその手前の作品提出とかで見ちゃいますからね。じゃあ、仕事ができるってどういうことかっていうと・ちゃんと準備ができる人・面倒くさがらずに細部まで確認できる人っていうところが大きいのではないかって、私は思いますね。

技術力があってもこれらができないと結局質の悪いものを上げてくることが多くて、あまり役に立たなかったりします。これの対策って簡単で、友達にチェックしてもらうくらいでいいかと思います。自己紹介分かりにくくないか、長くないか、誤字脱字がないか、自分で作ったものを自分でチェックすると見逃しがちですが他人に見てもらうと結構簡単に見つかったりするものです。そういった手間をかけることができる人が「仕事ができる人」と評価されがちじゃないですかね。いわゆるコミュニケーション能力が必要、と言われるのはこういったことができるかどうかということなんです。

実際の制作に入ってもそうで、自分が作ったものをこまめに周りの人にチェックしてもらう癖をつけておけば、勘違いした時に軌道修正がしやすいですよね。より良い改善案とか、簡単に作る方法を教えてもらえるかもしれない。連絡、相談、報告が難しいという人がいるんですが、こういった簡単な報告をたくさんすることで心情的な難易度が下がっていくかと思います
あと自分たちにしか通用しない言葉を使う人はあまり評価が上がらない傾向がありますね。自分の学校、仲間内でしか使わないような語彙を使用しないように。

3、質問されたらその質問に対する回答をすること
これはほとんどの人ができないですね。質問されたことと全然違いことを回答しちゃっている人が多い。大体頭の中はわかっていますけどね。質問が理解できていないというより、質問に関連したことで言いたいことがあるからそれを言っちゃうパターンが多いかと思います。質問されたら質問されたことの回答をまず端的に考えて話す。ちょっとくらい間が空いたっていいんですよ。あまりにも即答する人は本当にちゃんと考えているのかなって思ったりもしますので。

イエス、ノーが言えるのであればイエスノーをまず最初に持ってくる。まず質問に端的に答えて、それに関連して言いたいことがあればその後に付け足しちゃえばいいんじゃないですかね。私なんかはその付け足しが聞きたいタイプなんですが、それを嫌う人もいるんですよね。そのあたりは人によるとしか言えないので、面接官の様子を見ながらつけたりつけなかったりする方がいいかと思います。

4、ネット以外のインプットを持とう
最近読んだ本は?とか趣味は?という質問に対してネットがらみの答えしか返ってこない人が多いです。まあ実際生活がそうなっているのだとは思いますが、開発者としてやっていきたいのであればそれだけだと大丈夫かなという印象を受けます。

ゲームをプレイする人たちは実際そういった人たちが多いのだと思います。そういう人たちに別の面白さを提供するのがクリエーターなのではないでしょうか?オタクだってその楽しさを知れば、バンドを始めたりバイクに乗ったりキャンプに行ったりするわけじゃないですか。そういったものを提供する側に回るのですから、なにかユーザーに差し出せるものがあるのは大きな武器になります。逆にないのは弱みですよね。

また仕事以外のコミュニティを持てている人はストレスに耐性がある人が多いような印象があります。仕事なんでしっかりやってほしいのですが、つらいときには「たかが仕事」だと思える人が長持ちしますよね。そういった感覚は仕事以外のコミュニティを持っている人の方が付きやすいかと思います。ネットの中では絶対ない、とは言いませんが意外と沿い行ったところも見られているということは気にしておいた方がいいかと思います。

5、合否を分けるところってどういうところ?
飛びぬけて技術力がある人であるなら受かっちゃうもんです。でもまあ面接で見たことないですよね。業界的に有名なプログラマーやデザイナーさんと仕事したことがありますが、彼らは技術力があるだけでなく他人に教える能力であったりとか、地味な作業を地道に進めていくことができることでその評価を得ていることがほとんどでした。大体面接で呼ばれている人たちは、どっこいどっこいだと思った方がいいですね。

で、だったらどこが合否の境目になるかというと「手間をかけさせない人」じゃないですかね。チーム員は複数人いますがリーダーやマネージャーは一人なわけです。そいった人の作業を滞らせそうな人は、やっぱり受かりにくいんじゃないかなと思います。ボトルネックを作ることになっちゃいますからね。面接官はリーダーやマネージャーだったりするわけですし。

まあすごい自信を持って「こういったものが作りたいんだ、だからこういった努力をしてきました!」っていう人がいれば多少面倒だなっても持っても合格させちゃいますけどね。

そういった人は本当にいなくなっちゃったなと思いますが。

次回は面接をする側のメモを書きます!

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