■特集:2021上半期 珠玉のゲームグラフィックス
2021年も期待のタイトルが勢揃い。『モンスターハンター』シリーズ最新作からに類を見ないユニークな手法で開発された王道RPG、新進気鋭の新作アイドルゲームまで、それぞれの輝く画づくりの真髄に迫ります。
おお、待望のゲームグラフィック特集です!
やはりこういった特集はためになるんですよ!
・Gems 01 モンスターハンターライズ
最初はカプコンのモンスターハンターライズ。
今となっては日本の会社で一番描画系が強い企業かもですね。
やはりMTフレームワークを作成したのが大きいのではないかと。
費用対効果側わないといわれがちですが、その会社の特色を出すのであれば自社製エンジンがあるのは大きな強み。
会社で1個描画エンジンを作成して、ちゃんとみんなでそれを使用する、ということが徹底できたかそうでないかが他社との違いに繋がっているかと。
まあどうしても似通ったゲームが多くなるという側面もあるのですが、それのジャンルがちゃんと流行りのものになっているので問題ないですよね。
本作はそのMTフレームワークの反省点から作成された「REエンジン」を使用とのこと。Switchなどの低スペックでも動く、という部分が強みのようです。
特集の中の1個1個は特にすごいというものはないのですが、どれも高いクオリティで安定して作成されているのが強み。
日本の開発チームとしては一番洗練されているかもですね。
・About Game User Interface ゲームUIデザインの基礎知識
この特集はすごくいいですね。新人プランナーさんにもデザイナーさんにもぜひ見てもらいたい。
ゲームUIに関しては絶対の正解というものがないと思っているのですが、ここに書いてあるような基本がわかっているのは当たり前かと。
細かい仕様が割と後回しにされがちなのですが、最初からイメージを持って作成できていると一気にゲームのクオリティが上がります。
製作途中になんかこのゲーム見栄え悪いなと思ったら、対応する費用対効果が一番高いのはUIを変えることであることが多いです。
・Gems 02 FANTASIAN
ジオラマ制作をもってゲーム制作に活かしていく方法を解説。
あまり興味を持てなったので説明は割愛。
キャラクターも出るはすごくいい出来で私好みではあるのですが、少し古い感じがしちゃうかもですね。
良くも悪くもスクウェアっぽい。
・Gems 03 IDOLY PRIDE
サイバーエージェント作成の「IDOLY PRIDE」の紹介。
個人的にはあんまり流行っていないイメージなのですが、実際のところ同案でしょうね?
少しありきたりというか、こんなのが好きなんでしょ?的な感じで新たな発見が感じられない。
『ガールフレンド(仮)』が出てきたときもそんな感じがしたのですが、結果大ヒットでしたから。
でもウマ娘と同時期タイトルというのはつらいでしょうね。
・About Indie Games
インディーゲームの認知度と支援の高まり~2021年の日本のインディーゲームをとりまく状況
インディーゲームを取り巻く状況の説明。
私自身はあまり明るくないので、とりあえず参考になったとだけ書いておきます。
ここからはゲームクリエーターとか、映像作家とか、あまり境界線がなくなっていくのかもなあと感じますね。
■HOT STUFF TVアニメ『ゾンビランドサガ リベンジ』
正直そんなに良い出来の3Dモデルには見えない。
ただアニメのシーンのキャプチャを見るに、そちらは出来がいいんですよね。
素体としてうまく利用できているのかと。
第1期から第2期に進むときにリグの改良をしているということで、ゲーム業過と同じようなことをしているなあとあらためて実感。
アニメ制作側からしたら逆の感想があるかもですが。
作り方がすごくシステマティックですね。
アニメはガリガリ作画していくイメージがどうしても強いのですが、こういう制作をしているのであればプロマネ的な人が必要になってきているかもしれません。
■アニメCGの現場『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』
個人的にガンダムにはあんまり思い入れがないです。
ロボットアニメは嫌いじゃないですが、見てないシリーズが増えてきてからもうそこから巻き返す気力がわかないというか。
それでもガンダムのロボットとしての造形は素晴らしいですよね。
確かにわくわくします!
あとアニメの絵作りはすごいですよね。
単純に雲を作るというのは技量の問題でしょうが、それを効果的に配置して良いアングルを決めるのはセンスの問題かと。
そういった能力があったらなあといつも思います。
この記事はそういったところが少し参考になります
■キャラつく!
FGOアーケードのキャラクター作成に関しての記事です。
アーケードの方はやっていないのですが外注への発注時などに役に立ちそうな記事ですね。
既にイラストでイメージが固まっているキャラクターを3Dにしたときに違和感がないように仕上げる。
漫画のキャラクターを3Dに起こしたり、こういった技術は本当にすごいですね。
若いころは絶対に無理だと思っていたのですが。
■いやあ良かった。
前回ボーンデジタル社書籍紹介ページからCGWORLDが消えた、という話を書いたのですが今回は載っていました!
ちゃんと6月号も!
多少時間差があるのか、前回はたまたま遅かっただけなのか。
少し安心しました。