たまには普通の書籍のレビューもということで「サードドア―精神的資産のふやし方」を取り上げます。
内容としては普通のアメリカの学生が、有名人にインタビューすることで世界を変えていこうとする話です。
その進め方が独特なので、啓発本みたいな側面もあるという感じですかね。
でもまずお話として面白い、読んでいるととくに序盤はワクワクします。
さえない大学生が成功の階段を上っていくのは面白いですよ。
※まあもともと医学生だったりするわけなんで、さえないわけはないんだけど
インタビューの内容自体も、そこに至るまでの経緯も面白いですね。
単純に当たり前のことだけ試して「出来ない」、という結論に至らずに正面扉以外の入り口を探そう、それが「サードドア」だ!ということなんです。
主人公のバナヤンが聞き出したインタビューと、それを進める過程の中で面白かったところを一部抜粋して紹介していきます。
・ダンから聞いた「やらないことリスト」を作るのが重要だという話。
確かに私も重要だと思います。成功することが増えていくと付随して勝手に達成しちゃう目標も多いですから、やりたいことを見極めて選択していくことが重要です。
・ザッポスCEOの話で、彼に一日密着できることになった時の話
他の社員からなんでそんなことができたのかと聞かれて、なんで他の社員にそのチャンスを上げないのか?と聞いた時に「喜んでかなえるのに誰も頼んでこない」と答えた話。
これも共感できますね。輝いているものは尊敬しているからこそ近寄りがたい。
自分はどうしてもその人の下で仕事をしたいと思っている人がいました。
社内転職制度があったのですが2回連続で却下。3回目はそこまでいうんだったら合格だということで面談すらなく合格でした。
実は3回どころじゃなくて、専門学校に入る前に1回、専門学校時代に2回、計6回目の挑戦だったんですよね。
みんなが希望するような仕事だったんですが、私からしたらたった6回でそこまでやりたいという人がいなくなるということのほうが意外でした。
大事なのはへこたれない心と続ける努力です!
・リチャード・ソール・ワーマンの言葉
『私の人生の教訓は2つだ。1つ目人に教えを乞わなければ何も得られない。2つ目大半のことはうまくいかない』
誰も成し遂げていない問題を解決していくことは、繰り返していればわりとできるようになります。
それ自体はそんなに大変ではないです。
でもつらいのは、さあやり始めようとしたときに「そんなことできるわけがないんだからなんでやるんだ」という対応をとられることなんですね。
で、完遂した時にも「たまたまうまくいっただけだろう、なんでそんなリスキーなことをやったんだ」といわれることがほとんどです。
できない人はやろうとしない人なんだけど、やろうとしない人はできないと思っているからできない。
で、やろうとした人を尊敬したりはしない。なんでそんなことをやるんだってばかにするだけ。
なぜならそれがその人の中の正解だから
でも成功したいならやるしかないんですよ。だから大切なのは精神力!
はたから見ると華やかに成功しているように見える人も、本人は失敗続きと思っていることは多いと思います。
成功はその渦中にいると当たり前に感じたり、それを継続することに夢中になって実感としては現れない。
何年か後に、「ああ、そういえばあの時は成功していたんだなあ」、振り返ることはありますがそれ以上の実感はないです。
主人公のバナヤンは世の中に成功者として扱われていますが、この本を読んでもどのタイミングで成功者になったかはわからないです。
ゲームのフラグじゃないんだから、このタイミングで成功者になったんだからそこから後は失敗しない、なんてことはない。
・ビルゲイツに会えたことが良かったのではなく、そこまでに積み重ねた失敗に意味があった
・成功と失敗は正反対のものではなく、ともに挑戦した結果
この辺りがバナヤンの一番言いたかったところですかね。
あんまりネタバレしても何なので紹介はここまで!ここに挙げたもの以外もためになり、勇気が湧いてくる内容ばかりなのでぜひ読んでみてください!
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